その4 いにしえの場所を駆け抜ける

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日光東照宮
徳川家康が祀られている言わずと知れた国の重要文化財だ。
二社一寺から成るその広大な建物は、
当時の職人さんの腕と
徳川の圧倒的力を見せ付けられる荘厳な場所。








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裏道からちょっと覗いてみようかと足を踏み入れたら・・・
人、人、人、人!!!!!
大型バスに乗れる人数が50名~60名。
そのバス数十台分もの方たちが
私なりの擬音で表現するなら『わらわらわらわら』・・・。
旗を持ったボランティアの方たちの説明を聞きながら
順番に進んでいくようだが
とにかく修学旅行から外国人旅行者、
酔っ払いのオジサンオバサン、
それこそ老若男女が何百人も!さすが世界遺産

だけど人混みが苦手な私。
入場券を買ってしまったというのにもうその場で帰りたい。
まるで学校に行きたくないと駄々をこねる子どもみたいな表情。
だが目の前のきらびやかな建物が見たいのも事実。
母も一緒だ。チケットを買ってしまったのに帰るのも申し訳ない。
とりあえず帽子を目深に被って、人混みを避けながら突入。

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言わずとしれたおサル3兄弟(そんな名前じゃない)
この見ず、言わず、聞かず、には
人生への訓戒も込められたストーリーがあり、
人が生まれてから死して命を受け継ぐまでの話が
サルを模して描かれていた。
この3兄弟はその一部分だったらしい。
しかもこの彫刻、馬小屋の装飾だったなんて初めて知った。
午前中は白馬がこの建物の中にいるらしい。

大人になってから見てみると、見方も変わってくるものだ。

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そこここに施された見事な彫刻。
日暮門とも呼ばれる陽明門。
日が暮れるまで眺めていても飽きないからその名が付いたとか。
確かにどこから見ても見事な装飾。
今でこそ剥げた装飾もあるけれど、
当時の職人さんの腕は相当のものだっただろう。
ただただため息。

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そして居眠りする猫。(これもそんな名前じゃない)
ネコばかりクローズアップされているから結構大きな彫刻かと思ったら
門の上に施された小さなネコ。
そうか。眠り猫はこんな子猫ちゃんだったのか。
皆奥へと進む道へと流れているが、ネコを撮ってそのまま逃走。

そして吠える竜(しつこいようだがそんな名前じゃない)
天井に見事に描かれた竜の上で拍子木を鳴らすと
見事に共鳴して、まるで竜の咆哮のように聞こえることから、らしい。
そういえば、遠足で来た時には無駄にあちこちで手をパチパチ叩いて
共鳴するとかしないとかやった記憶がある。迷惑な子どもだ。

ああもう限界。
とりあえず見ておけ、というサル、ネコ、リュウを駆け足で眺めて
さっさと退散。
せっかく来たというのに、人に飲み込まれてすっかり意気消沈の私。
今度はシーズンオフにもう少しゆっくり眺めに来よう。
神聖な場所だというのに、駆け抜けてごめんなさい。

それにしても1日で盛りだくさん。
プチ観光旅行もいいものだ。
走行距離 220キロ。