とっておきの梅酒

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料理長、自家製の梅酒。
だけどこれ、そんじょそこらの梅酒とは訳が違う。
漬けてあるお酒が焼酎ではなく、スピリタスである。

スピリタスとは、ポーランド原産のウォッカ
アルコール度数90度を超える世界最強の酒、と呼ばれているもの。
何年かに一度、これを口に含んで噴き出しながら火をつけて火柱を上げようとして
誤って顔を火傷する事故があったりする、あの火気厳禁のお酒だ。
梅も蜜煮のものを使っていて、お砂糖も氷砂糖じゃなくてザラメ。
だから普通のものよりも少し甘味が強い。

・・・だけど、唇にお酒が触れた瞬間、アルコール分が蒸発してスーッとした感覚。
ゴクリと飲み込むと口の中から喉、食道を通って胃に到達するのが分かるぐらいにブワッと熱くなる。
だけどチビリチビリとロックで舐めながら飲むのが美味いんだなぁ。これが。
ほんの少しだけあったものをお客様にお出ししたら大好評で
あっという間になくなってしまったので、新しく大きな瓶で作り直したものだ。
まだ少し味は若いけれど、ふんわり梅の爽やかな香りと刺激的な味は癖になる。
でもこんな梅酒を仕込んでいる料理長、さぞかし飲兵衛かと思いきや
実はアルコールは全くダメなんだそうだ。不思議。

ところで、自家製のお酒を販売したら、密造酒扱いで捕まるんじゃないか?!と
ふとこのお酒を前にして不安になった。
こりゃ知らなかったでは済まないな。

そう思って調べてみたら、今年の春から法令が変わって、
旅館やホテルなどで自家製の梅酒を販売するのは
この手の類の制度の『特例』として認められているとのこと。
あー良かった。
せっかく調理長さんに沢山作ってもらって、
この梅酒に名前まで付けて飲み物のメニューに載せたのに、出せないなんて悲しすぎるじゃないか。

さて、インターネットサイト予約第1号のお客様が無事にお帰りになり、
急遽今日の夕方から明日いっぱいお休みをいただいた私。
親にデパートに連れてってと駄々をこねる子どもの如く、
釣りに連れて行ってくれなかったら、明後日から会社に来ない、と
意味の通らないワガママまで言い始めて、重い腰を上げてくれた上司と同僚、
そして釣り好きの調理長さんたちと会社のみんなで、仕事が終わったらまた夜釣りである。

楽しみで仕方ない。
・・・がその前に釣りに備えて一旦休息zzz。