日本語って難しい。

日本語って難しい。英語をはじめ他の言葉なんて全く駄目だけど
唯一使えるはずの日本語すらまともにできているのか疑問に思う事、しばしば。

この仕事をしていると、日々敬語で話すシーンが多々ある。
『ご手配致します。』
『よろしゅうございますか?』
こんな敬語普段鳥肌が立ちそうで絶対に使わないけれど、
仕事モードの私はよく使う言葉だ。

最近よく流れている金融会社のCM。
『ドリアの方よろしかったでしょうか?』
この"の方"を多様する人、結構沢山いる。
私自身意識していわないようにしているからこそ、
『の方』お化けに取り付かれた人たちが気になって仕方ない。

普段面と向かって接客している時、相手によってガチガチの敬語で話した方がいいこともあるし
逆に少し崩して話した方がいい場合もある。
例えば、ある程度旅なれたゲストに対してはきちんとした言葉遣いを心がけなければいけないし
逆に一生懸命背伸びしていらしたと思われるゲストに対して
あんまり敬語を多用しすぎるとかえって萎縮してしまうからだ。
いずれにしても間違えた言葉遣いは良くないのだけれど。

だが、電話ではごまかしがきかない。
表情が見えない分だけ、誤った言葉遣いは妙に耳障りに聞こえる。
去年1年予約で電話応対をするうちに自然に身についたもの、直されて矯正したもの、様々だけれど
よく聞く間違い敬語、『それではお電話番号頂戴いたします
実はこれ、間違い。
頂戴するというのはへりくだるいわゆる謙譲語。
ありがたく頂戴致します、と自分に対して使うのであればOKだけれど
ゲストに対して使う言葉ではない。
・・・電話番号は食べないからね、と皮肉たっぷりのアドバイスが飛んできてはっとした事がある。

~を承ります、が『~をおうけたまわり致します。』
お出かけになりました、が『お出かけになられました。』
小姑みたいに気になって仕方ない今日この頃。
違う違う。
何故違うのか、と食って掛かられても間違いは間違いだ。

ホテルで使う敬語は独特だと思う。
ここまできっちり敬語を強いられるのもなかなかないのかなぁと。
最近異業種転職組、接客業は初めて、という中途採用の人の研修を請け負っている。
私がお客様役、トレーニーになった人にチェックインの手続きをしてもらう。
『おゆうはんは何時にいたしますか?』・・・と満面の笑みで質問され、
ずっこけそうになった。駄目だこりゃ。

そんな事を思いながら、ATOKの全国一斉!第二回日本語テストを受けてみた。
ちなみに結果は76点、普通だって。
まだまだである。