お客様に叱られる

予約デビュー初日である。
初めての事でもないのだけれど、当然のことながら前の職場とは勝手が違う。
ドキドキである。

何本か電話を取って、予約時代の感覚を取り戻してきた頃お客様よりお叱りを受けた。
大抵こういう電話を取る時って何を聞かれてもいいように情報は全て知っておかなければいけない。
だけど即席情報詰め込みの予約ヘルプなので、やっぱり弱い部分もあるのは事実。
その弱い部分の質問を投げかけられてあせった私は、
このまま分からないまま話を続けないようにと
早々に保留にし、オフィスのほかの人に質問しそして電話口に戻った。

すると・・・お客様はかんかん。怒っている。
まず待たせた時間のこと、そして保留にするそのタイミングの計り方が悪かった事。
保留にする電話口の先というのは繋がっているのが突然遮断されるわけだ。
少々お待ちください、とあせった私は一方的に電話をさえぎった。
その遮断されるのがあまりにも突然過ぎる、とゲストは感じたらしい。
突然過ぎる保留が冷たく突き放されたように感じたんだと思う。
姿が見えない分だけ、細心の注意を払わなければいけない電話。
そういえばずっと前にも分からない事であせって答えようとして
ものの言い方が気に食わないとしかられた事があったっけ。

本当は少々お待ちください、と命令形ではなく、
少々お待ち頂いて宜しいでしょうか?と疑問形で返すべきだたんだ。
そしてなぜ待たせるのかを明確にすべきだった。
結局そのお客様、私の間の取り方や保留の仕方、投げかけ方についてご指導され
自分の問い合わせの内容は半分どうでも良くなってしまったらしく電話をお切りになった。
高単価の私が働くそのホテルには、目の肥えた難しいお客様も多くいらっしゃる。
それだけきちんとした接客が要求されるということだ。
久しぶりに激しく反省する、ヒトコマ。

その後この沈んだ気分を他の電話に持ち込んではいけないと1時間休憩を取り
ひととき帰宅して手作りローストビーフサンドイッチを食べて
叱られた事なんてけろっと忘れてしまった私。
こんな単純な自分だからこそこっぴどく叱られても
懲りずに続けていられるんだろうな。
初日に電話の難しさを改めて思い知らせれつつ、明日に繋げよう。