臆病風

珍しく明るいうちに帰宅。
嬉しくて足取りも軽く帰ったというのに、
気がついたらソファーでうたたねしてしまい目が覚めたらもう暗くなっていた。
残念。いわずもがな、疲れてるみたい。

仕事に対しての意欲はあるけれど、
何かしらのミスやトラブルに巻き込まれる日々が続くと、
何をするにも怖いと臆病になる自分がいる。
精算をしながらも、間違ってはいないだろうか。
スタッフに指示出しをしながら、この指示は果たして正しいんだろうか。
いつも自分の行動や言動に疑問を抱かずにはいられない。
会社から電話があれば、『私、また何かやりましたか?』と恐る恐る聞き返す。
お祝い対応をお願いします、という言葉を素でクレーム対応?と聞き違える。
・・・あららら重症だ。

分かってはいたけれど小規模ホテルでずっと働いてきた私は、言葉は悪いが『さばく』接客が苦手だ。
今まではどれだけピークが訪れたとしてもたったの数件。
それが今までの何倍かのゲストの数を同時にこなさなきゃいけない。
ピーク時に今までと同じスタンスで個々のお客様と話をしすぎれば、
周りが見えなくなって飲み込まれてパニックになる。
それこそ、ただ機械的にお客様を流して全体を見る。
それが多分ピーク時に私に求められる動き。
それが自分のしたいことかどうかと言われればやっぱり疑問に感じる。
だけど、仕事って例えばやりたいことだけをする訳じゃないし
たとえそれが本当に自分がしたいことでなかったとしても
目の前でこなすべきことを、とにかく必死にこなしていくことで
見えてくるものもあるんじゃないだろうか。
何よりも環境が違う中で、
もともとある自分のスタンスを進化させていかなかったらその場に適応なんて出来ない。
今はその適応する上での過程。
失敗は糧になるけれど、その失敗をし続ける最中、心中穏やかに過ごせるはずがない。
いろんな疑問と自分自身の臆病風と戦い続けながら毎日を過ごす私。
はっきり言って自信なんて全くないけど、わずかな日々の成長を信じて進むしかない。
仕事をえり好み出来るほど、私の立場は甘くないし、今はそんな時期じゃない。

とりあえず帰ったらここ数日日課にしているアジアンタムにせっせと霧吹きして
ほこりっぽくなりやすいパキラやユッカの葉をせっせと拭きながら
仕事以外のわずかな自分の時間をかみしめる。
最近どんなに忙しくても本を読んだりDVDを見たりして
仕事から切り離す時間を少しでも作ろうとしている。
そういう時間がなんだか本当に大切に思えてならないから。