あわやオーバーブッキング

とあるお客様からのスパのご予約。
手配を承り、きちんと予約の端末に入力。
指差し確認で間違いはないか確認した・・・はずだった。

それから2時間程して、別の用件でその方の話題になりはたと気がついた。
・・・自分が受けた予約を日にちを1日間違えて予約入力したことを。
本来希望だった今日の日付で確認しなおしたら・・・残念ながらオーバーブッキング。
やっちまった。

青ざめる私。無常に響く悲痛な声。
ゲストに謝りたおす自分の姿が目に浮かぶ。
謝りたおすのは最後の最後。どうにかせねば。
スパのスタッフに事情を正直に話す。
そしてどうにかならないか、頼み込む。

結論から言えば、ゲストは誰も悲しまずに済んだ。
スパの施術が出来るスタッフはたまたま一人多くいた。
これで人の面はクリア。
問題は施術するトリートメントルーム。
お客様を案内する部屋がない。
人がいても場所が確保できなかったら元も子もない。
だがもともと予約が入っていた方の中で母娘で同じ時間で受ける方がおり、
彼らを同じ部屋でベッドを並べて施術を受けてもらう事にした。
これで部屋の面もクリア。
結果何事もなかったかのように皆スパは受けられた、というわけだ。

画面を見間違えただけ。
たったそれだけの事でも、大きなクレームになりかねない。
こわやこわや・・・と思いつつ、
たまたま事前に自分にミスに気づいたこと。
そして、その時点でスタッフが帰らずに残っていてくれたこと。
更に部屋を調整できる予約状況だったこと。
ある意味これだけ幸運が重なるのは奇跡に近い。
幸運が重なった事に感謝である。