初めてのおつかい

先日、ちょうど休みだという友人宅に相も変わらず突然押しかけた私。
漠然と明日は買い物に都心に出ようかという話をして迎えた翌日。

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牛に引かれて善光寺
もとい友人に連れられて池袋(!)に買い物。
散財してきた。
写真は戦利品たちである。







なんてことのないごく普通の話だが、
私にとっては有り得ないかなり非日常の事。
…なんせほんの2ヶ月前は
夕方のスーパーのレジの列すらダメだと思う程
人混み恐怖症だったのだから。
もしも具合が悪くなったらどうしよう、と内心思いながら出かけたのも事実。
だがそのある意味で当たり前の状況に自分が置かれても、
何も自分に異変が起こらなかった事が嬉しかった。
交差点の真ん中で小躍りしたかったぐらい、である。
(若干大袈裟過ぎる喜びようだが)

その私の様子はまるで『初めてのおつかい』だ。
見た目は目元のシミが少し気になる年頃のいい大人だが、
心境は首からお財布を下げて、初めて買い物に出かけた子どもと一緒だ。
別に初めて都心に出た訳でもないのだが
だが、その『人混みが駄目だ』と思い一度全部ストップした何ヶ月か前のその時点で
何かが私の中でリセットされたようで、ひとつひとつやり直しをしている気分。

もともとウィンドウショッピングという概念があまりないせいで
店員さんに勧められたものを全て買おうとして横にいた友人にハラハラされ
普段ぐうたらな生活を送っているせいで
すぐに疲れた座りたいと駄々をこね、まったくたちの悪い大人である。

目に入る物全てに興味を示そうとするせいで情報過多になり処理しきれない。
買う予定のないようなものまでいちいち立ち止まっては感嘆の声。
化粧品売り場で実は初めてバッチリメイクをしてもらい、
靴屋ではサイズ直しの匠の技に目を丸くし、
地下の試食コーナーを食い尽くす勢いで巡り。
頭の回線は、もはやショート気味。

なにやら濃密な、そしてぬっこ史に残る出来事。