必殺アメンボ作戦

本日も営業活動、の予定だったが、
印刷所から刷り上がってきた初稿分の校正作業なんぞしていたら
いつの間にやら夕方。
1日の過ぎるののなんと速いことか。

普段私はリネン類業者との折衝はないのだけれど、
たまたま担当が休みだったので私が対応。
手配したものを届けにきてくれたオジサマが、
油が大量にこぼれていてそこを気付かず歩いた人の足跡で通路が汚れてる!!とご指摘。

何事かと思って見てみたら、
何が起きたかゴミ置き場に直径1メートルぐらいのでっかい油の水たまり。
天ぷらを提供する個室の工事が午前中あったのだが、
その時にこぼれたのか、それとも廃油を業者がこぼしたのか
調理の人の油の処理の仕方が悪かったのかさっぱり分からない。
とにかく原因は後。これ以上被害を食い止めるためになんとかしなきゃ。

油を拭くようなぼろ雑巾なんてないのに・・・とりあえず新聞紙で吸わせる。
気付けばスーツの足元もドロドロ、ゴム手袋なんて見当たらないもんだから
素手で触ってしまい手もドロドロベタベタ。
当然ゴミ置き場の夏の臭いはご想像の通り・・・
うぇぇと情けない声を出してちょっと半べそ。
でもとにかくやるしかない、と切り替えて格闘し始めたら、
さっきいらしたリネン業者さんに後ろから声をかけられた。

おっ!やってるね!ウェス持って来たから使って!

手には大きなゴミ袋に入ったもう商品にならないバスタオルやハンドタオルが沢山。
さっきの半べそとは違う、うれし涙が出そうになった。

んじゃ!頑張って!

手をヒラヒラさせながら軽やかな足取りで帰っていった小柄のおじさま。
よっしゃーやるぞーということで・・・
両手両足にタオルを巻きつけて、四つんばいになって
アメンボみたいに油の水たまりの上をスイスイ滑らせ。(スーツ姿で・・・)
一旦吸い取ってから、中性洗剤をまいて、擦り、水で流して更にふき取り。
何もそんな格好でやることもないのだが、事務所に

ひとまずアメンボ作戦で油の水たまりは無事に消滅。
こんな地味な仕事も、仕事のうち。