テレビ取材

新しい出逢いがあって。
悲しい別れがあって。
思いがけない再会があって。
そんなことが私の中でバタバタと入り乱れる日々。

新しいスタッフさんがいらっしゃって、辞めていくスタッフさんがいて。
毎月定例の重役さんたちをまじえた会議中、急なテレビ取材の依頼を頂いた。
ちょうど議題でこの先の稼動や売り上げを心配していた中でうれしい1本の電話。

・・・でも。メディアの影響力というのはすさまじい。
果たして、こんな小さな宿をテレビに出してもいいんだろうか。
かつて働いていたホテルや旅館もいろいろなテレビや雑誌の取材を受けたし
特にテレビの放送直後の電話問い合わせのビックウェーブはある意味恐ろしくもあり
それはちょっとトラウマに近い。

パンフレットを大増刷し、鳴り止まない電話。
まったく食事も出来ずにひたすら電話を取り続けること数日。
夜家に帰っても電話の呼び出し音が耳から離れずに頭を抱えたことがあった。
まさに修羅場、すさまじい勢いである。

今のホテルは10部屋もない小さな宿。スタッフ数人。
電話の回線だってかつて働いていた宿みたいにそんなに沢山持ってない。
そして現在は電話番で転送された携帯電話を持ち帰るような状態。

テレビや雑誌などから情報を一度に沢山の人に流すことで、
それらのほんの一握りの人が関心を持ってくれて電話が鳴る。
でも絶対数の多い中でのほんの一握りの人たち。
その中でも特にテレビは影響力が強い。
彼らに対して私たちは忙殺されずに、きちんと私たちの良さを伝えていけるだろうか。
ふとそんな不安が頭をよぎった。

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でも臆病風に吹かれてちゃいけないかな。
だって、このお山に幾多とあるお宿の中から
うちに気づいてくれたこと自体が奇跡に近いもの。
だからせっかく頂いたチャンスは、無駄にしちゃいけない。