ぬっこ、聞き間違う

口の聞き方云々から数日。

ぬっこ日々勉強、日々精進しながらの毎日である。
研修を終えた成果として、研修を受けた側の電話も少しずつとり始めている。

日々思うのだが電話というのは難しいとつくづく思う。
顔を合わせないからこそ、
相手に電話代をかけさせているからこそ、
手短に的確で、そして柔らかい口調で。
挙げたら気をつけるべき事はいくらでもある。

昨日から電話に出始めた私は、
まだ正直言えば細かい案内は不得手だと思う。

全部違う部屋タイプも間取りも、資料を作りがてら暗記しただけに近い。

いろいろな条件をおっしゃるお客様にはぬっこの脳みそデータの検索機能が追いつかずに
お待たせしてしまう事も。

お待たせしている意識があると、こちらも慌てる。
慌てれば、私の口調はどんどん早口になってしまうし
それで結果ぞんざいな応対や間違えた案内はしたくない。

だから一呼吸。

お待たせしては申し訳ありませんので、
こちらでご要望をお調べして
数分で折り返しお電話させていただいても宜しいでしょうか。

待つ側からしてみれば、
無用な保留音を聞き続けなくて済む。

私自身も落ち着いて調べて体勢を立て直すいいきっかけ。
もちろん迅速に折り返ししなきゃいけないのは当然だが。

さて、そんな折り返しの電話。
何とぬっこ、電話番号を聞き違えた。
復唱し、メモも当然とったのに。

万全の体勢で折り返したら…
はい、某小学校です…

げっ。
あきらかに違う。

それでも食い下がったら、
不審がられたのか恐持ての体育教師風の男性に電話を代わり、
(見た目は完全に妄想である)
だからそんな人はいませんから、と…。

そうですか。
そうですよね。
食い下がってもダメですよね。

あーやっちまった。
頭の中では、鼻から牛乳ーの音楽が無情に流れる。

さてはて。困ったな。
最悪、折り返しの電話が来ませんが、というお客様からの電話を待つ、という
非常に情けない手段。

あと出来るのは…
聞いてメモした電話番号を元にして
聞き違え、書き間違えそうな番号を総当たり!!

もしや0と6の書き間違いかも、と置き換えて電話。

現在使われておりませんから始まり、
転送されて電波の届かない場所に…
間違い電話などを経て数件目。

あ、お待ちしてましたー、どうですか?空き状況は…

あ!!これはさっきお話した声!!!

んあぁぁー良かった!!

まるで宝物を掘り当てた気分。
ってそもそも、最初に聞き間違え、更には書き間違いをした私がいけないのだが。

どこか抜けているのは相変わらずである。

そんなこんなでぬっこの新リゾートで働く日々は続く。