停電、断水が続く中

新聞では、まるで号外版みたいな大きな字が躍っている。
他人事みたいに新聞を眺めるけれど
余震がユサユサ揺れていて、これが実際起きている事なんだと身を持って実感する。

近所の呼吸器系の疾患で自宅で酸素吸入されてた方が
停電により、供給出来なくなり昨夜亡くなったらしい。
これも地震の被害のひとつにカウントされるんだろうか。
写真が趣味のおじいさまで、うちの玄関には彼が撮った写真が飾られている。
あぁ。この写真が遺品になってしまったなぁ、と思いながらしみじみ眺める。

相変わらず停電と断水は続いているけれど、
近所のお宅の敷地にある飲み水の地下水を汲み上げるポンプに、
うちの発電機を持ち出していき繋いで、
飲み水だけは供給可能に。
水を求めてポリタンク片手に皆そのお宅に伺う。
ご近所力、とでも言おうか。田舎の結束は固い。

昨夜は寒くて何度も目が覚めた。
家の中でも気温は一桁。
ご近所さんは皆車で寝たとの事。
寒いので家の中なのにニットキャップに耳ホッカ(今どきはイアーマフとかいうらしい)、
防寒ズボンにダウンジャケットの出で立ち。
まるでこれから釣りですか?というような
釣り竿が似合う姿である。

同じ栃木県でも朝5時過ぎて足利方面は電気は復旧したらしい。
この辺りの復旧はいつになるんだろう。