田んぼのど真ん中で、「ええい、ままよ!」と叫ぶ

それにしても今晩はきれいな月夜だ。
アメリカ時間で3月19日、つまり日本では明日がもっとも近づくそうだが、
明日は予報ではあいにくのお天気。
そう思って、いつもよりも暖かい外へ出て空を見上げてみた。
 
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月が大きくぼやけてるのは、カメラのせい。
月明かりごとおっきなぼんやり月になってしまった。
そもそも月夜を撮影出来るカメラを持ち合わせていないので仕方ない。
 
今回の満月は、地球と月の距離の関係で、いつもよりも14%大きく30%明るいんだそうだ。
大きいか小さいかはよく分からないけれど、雲ひとつない月夜の晩。
田んぼのど真ん中までずしずし繰り出していき、あぜ道に座り込んで月見。
 
夜、大きな地震があった。
震度4、と言われたけれど大きな地鳴りはこの間の揺さぶられた事を思い出して
もっと大きかったように感じた。
本気で怖かった。またか?と・・・。
あぁ。こんな鬱々としてても仕方ないなぁと。空でも見上げるか。
それが田んぼのど真ん中で月見しようと思った理由。
 
ニュースでは放射能、なんて聞き慣れない話を連日流し続けている。
正直言えば、「よく分からない」。大丈夫なのかダメなのか。
多分、誰も分からない。
だって、この先数十年後に何か身体に異常が起きてもそれを実証する事なんて難しいもの。
今すぐどうこうなる話でないことは分かったけれど。
やっぱり不安は不安だ。
だけど、不安に思っても、それが解消される術はない。
だからみんな物を買いあさったり、おかしな行動に出るんだと思う。
 
この土地のガソリンの状況は本当に酷い。
今日、市内のスタンドは殆ど休業。
皆、ガソリンスタンドが開店するかどうかの情報も分からないまま
何時間も並んで、制限された数量を買う。
店によっては、整理券を発行する所もあるらしい。
田んぼで月見をしていたら、徹夜組でガソリンスタンドに並ぶご近所さんが出陣していった。
前の晩から並ばなきゃ、今この時ここではガソリンが手に入らないなんて!
通勤に車を使う人には死活問題だ。
私は、じゃじゃ馬姫とのドライブは当分自粛である。(それで済む生活なんだからまだ恵まれている)
 
月がこんなにきれいなのになぁ。
でも、不思議な事に大きな余震に揺すられて不穏な気分は少々晴れた。
ありがとう。お月さま。
 
ええい、ままよ!という言葉がある。
この「まま」は「なすがまま」の、ままである。
ふと思い出して、こんな時に使う言葉なのかしら、と思って「ええい、ままよ!」と
田んぼのど真ん中でひとりごちてみたら、何となくすっきりした。
 
ちょっと困った時には「ええい、ままよ!」と言ってみようかしら。
鼻が詰まって息ができない…「ええい、ままよ!」
余震が怖くって・・・「ええい、ままよ!」
ん?なんかやけっぱちかしら。