繋ぐ

何を繋いだのか、と言ってもうまく説明できない。
だけど、何となく繋がった、そう思った。
湯河原に住んでいた時に日々散歩で拾って歩いた「種」
その沢山の種をこの春、栃木のこの土地に蒔いた。
そして芽生えた。
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小学校の理科の観察授業のように、
せっせと鉢に土を入れて、地面に穴をあけ、種をぽとり。
そっと土をかけて毎日水をやり、まだ出ない、まだ出ないと待つこと数日。
土の中からむっくと頭をもたげて双葉が顔を出した。
朝顔である。
すっかり枯れ落ちてから種を拾ったので、青い花が咲くのかピンクの花が咲くのかそれすら分からない。
分からないけれど、この種は湯河原から来たものに他ならない。
 
よし、無事に繋がった。
繋げたのは命の糸?いやいや、そんなに壮大な事をしているつもりもない。
ただ拾った種を蒔いただけだ。
 
ただ、私の中での激動の時の流れを、
うまく繋げてくれるひとつの芽であり希望なのかなぁなんて。
 
こうして「何もしない」生活をしはじめて早いもので7カ月半。
栃木に戻って5カ月がたった。
何かしなきゃと自分の生活日課表を作ってみたり
何もするのが億劫になってただただ寝ていたり
そうこうするうちに、あっという間に引っ越して、実家での生活。
一人暮らしが長かったせいか両親との同居生活に戸惑いを覚えたりしながらも
ようやく「何にもしない事」に慣れつつある。
何かしなきゃとも思わない。
ただ、ただ、したいように。そんな日々。
 
そろそろ先の事を考えなければいけないとも思うのだけれど、
いまいちどこでどうするか、何をするかも定まらず。
リアルな話、前の職場に「戻ります」といえば受け入れてもらえるのだけれど
あんなに酷い扱いを受けた会社(仲間は素晴らしかったんだけどな・・・)においそれと戻るのも悔しい話。
 
大丈夫。きっと何かがびたっと繋がるときが来る。
何故だろうか。不思議な事に全く何のあてどもないくせに、
そんな風に思ってドデデンッと構えている私。