残念な名前

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畑の片隅どこにでも咲いているこの花の名前を知っている人は少ない。
この花の名前には、可哀そうないわれがある。
 
それは…
 
もともと南米原産の外来種。南米の人はこんな酷い言われようをされていることを知るまい。
世田谷区のゴミ捨て場近くで最初に見つけられたこの子の名は。
 
 
確かに菊みたいな花弁で、よく見てみると可憐な花なのに。
それにしてもハキダメって。
酷いあだ名をつけられた可哀そうな小学生みたいである。
でも、この子にとってこれは、あだ名じゃない。れっきとした正式名称である。
もっとも草むしりしていると、真っ先に抜かれてしまう更に可哀そうな運命が待っているのだが。
 
草むしりをしながら思い出したことがあった。
昔々、タメさんという女性がいた。
その方が結婚する事になったお相手の方の苗字が、なんと「五味」さん
結婚したこの方、「ゴミ タメ」さんという可哀そうな名前になってしまったという。
これは裁判で名前の改名を認められたという例に出ていた話。
タメさんは結局そのあと何という名前に改名したかは分からないけれど
このハキダメギクは、改名してくれ、と願い出ることすら出来ない。
 
でも雑草ってよく見てみると、清楚でかわいい花を咲かせるものが多い気がする。