旅行 その1

久し振りの連休を利用して長野へ行ってきた。
行き先は奥蓼科にある渋温泉。名前の通り歴史あるかなり渋い温泉である。

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泊まったのは渋辰野館。辰野さんが代々営業しているこれまた由緒ある鄙びた旅館。
この旅館、予約を取るのもチェックインもアウトも夕食のお品書きを書くのもサービスも辰野さん、あとバイトが数人…かなり小さな旅館で泊まり客も私を含めて5組しかいなかった。

山の秘湯というだけあって、温泉はすごい。
インパクトありすぎだ。
久し振りに気合が入った温泉に入った感じ。
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宿の周りは白樺林に囲まれていて、宿のロビーからも食堂からも露天風呂からも白樺が見える。
ゲストの数が少ないから温泉はいつも貸切状態。
浴槽が深く、しかも滑るので注意するようにと
チェックインのときに辰野さんから言われていたにもかかわらず、
目測を誤って風呂でこけて硫黄泉で溺れた。
誰も見ていなくてよかった、というかここでバラしたので結局一緒だけど。

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源泉は30度足らずの冷鉱泉なので加温した浴槽と、源泉そのままのものと2種類用意されている。
ちなみに写真は源泉そのまま。
入ってみたけど、打たせ湯というよりは、修行僧の気分。

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ちなみにお部屋のお風呂は恐くて入れなかった。漬物樽みたいな浴槽…。
写真はぶれたけど、面白いので何となく掲載。

食事は食べきれない程の山の幸。
素朴だけど丁寧に作ってある感じで美味しかった。
朝5時起きで出かけて400キロ近く走ったせいで、
食事後お風呂に入って部屋に戻ってそのまま記憶を失った。
なんて健康的な生活。
鳥の鳴き声しか聞こえない。夜は静寂そのもの。
その静けさは普段味わう事のないもので妙に実感した。
母と2人の旅行なんて初めてで、女同士で何かいろんな話をしたりするかと思いきやそうでもない。
そんなものだろうか。

宿は広大な敷地で多分周囲の山2つ分ぐらいが、この宿のもの。
敷地マップがあるかと聞いたら、庭なのでそんなものはない、と。
迷う事はないので、好きにご散策くださいと言われた。
そのアバウトさが素敵…。