自分が自分であるために

なんか今日は自分の仕事をほとんどしておらず、
人の仕事を請け負ったり他部署のヘルプをしたりして1日が終わった。
今の自分の立場がよく分からない。
人は自分の基盤となるものとか、ルーツが分からないと不安になる。今の私はそんな状況。

フロントに所属しているはずがフロントにはいない。
予約と一緒に仕事をしているが予約ではない。
顧客管理の仕事をしているが、そんな部署は存在しない。
たまにレストランやウェディングの仕事を請け負ったりもする。
どの仕事をするにも「ヘルプ」である。
フロントの上司が直属だが、フロントの上司は私の仕事内容を知らないしシフトもよく分かってない。
仕事の相談は話の分かる別の部署の上司にするが、その上司は私の上司ではない。
じゃあ私はどの部署に所属で、上司は誰なんだろうか?
初対面の人に自分の部署の説明をするのに悩む。
私はフロントなんだろうか?予約なんだろうか…
さっぱり分からない。

模索しながら言い聞かせるのは、「私は誰の所属でもないしどの部署でもない」ということ。
だから、フロントでチェックインもする。予約で電話もとる。
たまに洗い物係もするし、PCのセットアップが分からなければ教える。
ウェディングの打ち合わせもする。
文書作りも請け負うし、システム研修のトレーナーもやる。
それが今の私。…部署なんて関係ない。
自分で考えて自分で行動する。困っていれば誰でも助ける。

以前は直属の上司に従順だった。私の上司だったから。
だけど、今は私は書類上直属の上司というだけだ。
誰の所属でもない私は、おかしいと思う事はおかしいとはっきり言うようになった。
(従順な飼い犬に手を噛まれた)上司は私につらく当たるようになった。
結構好きだったのに何か辛い。
だけど、一旦外に出てみたらいろんな矛盾が見えてきて
自分で動こうとするとそれらを見て見ぬふりが出来なくなった。
それが良かったのかどうか分からないけれど、
私がそんな風に垣根を越えて渡り歩くのを見て、それを賛同してくれる人もいる。
賛同してくれた流れは別の流れを生み、部署を超えた新しいプランが始まろうとしてる。
うまくいくかどうかなんて知らないけど、やってみる価値はある。
もしかしたらそんな一部で起きた小さな流れがホテルの仕組みや人間関係やいろんな事を
変えるきっかけになるかもしれない。
小さなホテルだから起こせる変化。

多分誰かの指示ではなく自分の意志で動けば、その分だけ辛いことも多くあるだろう。
組織の中にいる以上、枠はあるし流れだって序列だってある。多分出る杭は打たれる。
だけど今の訳が分からない状況でじっとしているよりも
枠の中で流れに逆らう部署も肩書きもない異端児でいるのが今の自分。
だってそもそも部署からはずして今の宙ぶらりんな立場に私を置いたのは、
まぎれもなく会社なんだから。

って来週早々支配人と副支配人とミーティング…。
お前はいったい何をやってるんだと言われそうな波乱の予感。