心の洗濯

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群馬に温泉旅行。タイムスリップしてきた。
創業が元禄、という湯宿として現存する最古の建物。
赤い橋を渡った先は古い古い建物。






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トンネルみたいな渡り廊下で旧館と新館がつながれている。
タイムスリップ第2の入り口。
なんだかすごく神妙な気分。






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階段は上るとギシギシする。
だけどどこを見てもクモの巣1つない。
磨かれてピカピカに黒光りした手すり。
大切に大切に数百年沢山の人の手で守られてきた歴史。







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昔からの帳場や当時の張り紙なんかも大切に残されてる。
どれだけの人がここに訪れ、そして癒されて帰っていったんだろう。







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温泉はどこも勿論かけ流しで惜しげもなく流れている。
お湯の効果があったかどうかは分からない。
だけど、昔から賑わってそこにあるということ。
長い間守りつづけるその努力。
計り知れないものを感じるうちのホテルにはない風格。




宿の人たちは年配の人が多かった。
気さくでみんな口々に言ったこと。
「歓楽街の華やかさはないけれど、ここには本物の温泉がある。どうかそれを存分に満喫してください」
その長い歴史を誇るその理由は、この建物や温泉を愛して、守ってきた人にある。
いつもよりも随分長湯しながら気が付いたら心の中がからっぽになった自分がいた。
うちのホテルは自分で言うのも変だが今流行のホテルの類に入るのかもしれない。
それはそれでいいと思う。
だけど、流行とか時代の流れとは別に
今あるものを大切に後世に伝えていこうとする心や
そうして自然とかもし出されてくる宿の雰囲気や風格。
比べるものとは違うけれど、太刀打ちできるものではない。

なんだかすごく温かくて、多分初めてまた必ず来ようと心に誓った場所だった。
多分新緑の時期はさぞ緑がまぶしいことだろう。
また写真を撮りに、そのあったかい人たちに逢いに行こうと思う。