サンタクロース計画発動

サンタクロース計画。
今月末で退社する今の会社に訳あって直接ご挨拶に伺えない私が
お世話になった皆それぞれにお手紙を書き、
それをこっそりと届けるというもの。
本当はサンタ役を同僚に頼むつもりでいたのだが…。

今朝方こっそり会社に行ってきた。
机の荷物をまとめて持ってきてもらうように頼んでいたのだが
なんと会社の荷物までダンボールに入らない始末。
多すぎてどれが必要でどれが不要なのかも分からないという
同僚の森の案内人の悲鳴の連絡を受け、
結局荷物を引き取りがてら自らサンタとして会社に行ってきた。
自分の部屋の荷物だけでなくどこにいても物に溢れた私である。

一人一人のデスクにそっと手紙とプレゼントを置く。
各部署の人たちへの手紙は引継ぎ用のそれぞれの部署の引き出しの中へ。
それらとは別に各部署に配るお手紙に添えるお菓子が入った大きなダンボールが1つ。
雨の中深夜にどうにもそれらは配りようがないため
昼間の人にお願いするように引継ぎをした。
夜勤スタッフが珍しい声を聞きつけて
仕事の手を休めてふらっと来てくれて直接ご挨拶することもできた。

先日上司からの指示をもらっていた引継ぎを作ろうとしたものの
朝になってしまいそうで断念して退社。
雨の中荷物の入ったダンボールを抱えてよろよろ歩くその時間はなんと早朝3時半。
私の最後はなんと夜逃げ状態の退社となった。

ぱったり顔を出さなくなりそのまま辞める運びとなったせいか、
会社に電話して出た相手は大抵私の声を聞いて驚いて声を失う。
…幽霊じゃないってば。
そんな幽霊みたいな私からの手紙は、皆に届いただろうか。

幽霊から届いたその手紙の封を皆に開けてもらえるのかどうか、
私には分からない。だけど、いいんだ。
右手に湿布しながらせっせと書いた手紙を
お世話になった人たちに届ける事に意義があったんだから。

あと10日後には新しい土地にいる私。
数日前に書いた人間関係の整理もつきつつあり、新天地に向けて準備着々…。