ぶらり温泉探検隊

いい天気。今日は休みを利用して町内散策のはずだったのだが…
気付けば日曜日。道路は大渋滞。げんなりして結局町を脱出することにした。
町は避暑にやってくる人たちであふれかえっているというのに、それとは逆行してる自分。

今日の行き先は草津温泉…のはずだった。
車の流れとは逆に動ければどこでもよかったというのが正直な所。
草津も混んでいるかもしれないので少し時間をずらして…と寄り道。

国道を走って1時間。なんだか路肩に沢山車が止まっている。
なんだろうと意味もなく私もそこに車を止めてみる。
歩道から道の下を覗き込むと絶景の渓谷。こりゃ行くしかない。
ちびっこ探検隊の血が騒ぐ。予定変更。
うろうろ歩いてみると案内看板がある。吾妻渓谷。遊歩道があるらしい。

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車の外に出て暑すぎる日差しに驚く。
軽井沢との気温差8度。こりゃ暑くて溶けそうだ。
森の中はひんやりした空気。
最初の橋で絶景を目にして歓声をあげ、そこから森の遊歩道へてくてく。
あれれ?山道?
…気付けばハイキングコースだった。
足元はサンダル。
小さなバッグを手に持ち、どう考えてもかなり山をなめた格好をしている。
でもどうせ来てしまったのだからまぁいいか。
標識もしっかりしてるし遭難するような場所じゃない。
気付けば仕事している時ぐらい汗だく。
結局2時間そんな格好で山歩き。
温泉が目的だったんじゃなかったっけ?

それから戻る途中に温泉の看板を見つけた。
[[川原湯温泉 http://www.kawarayu.jp/]]
なんでもこの温泉、数年後に出来るダムに温泉街が丸ごと沈んでしまうという。
これまた行くしかない。汗だくだしさっぱりしたい。

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行ってきたのは、川原湯温泉王湯。
共同浴場で入浴だけならなんと300円。
破格の安さで内湯と露天風呂がある。





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内湯は貸切状態だった。小さな湯船で10人も入れないぐらいの大きさ。
原泉は80度ぐらいで非常に熱いので加水しているらしい。
汗を流してさっぱり。
脱衣所らしき場所の窓が全開で
そっと外の景色をのぞき見てみると、
どうも通りから見えてしまいそうな危うい感じ。
そんなアバウトさもまたいい。

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露天風呂は一度服を着て渡り廊下をてくてく歩いていく。
磨き上げられた廊下。
これが数年後になくなっちゃうなんて何だか悲しい。







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露天風呂も貸切状態。
後から入ってきたおばちゃんの顔を見て、びっくり。
吾妻渓谷ですれ違った人だった。
あぁこりゃどうも、とご挨拶。



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そんな中で夏の山の露天風呂につき物「アブ」登場。
おばちゃんとの共同作業で
黄色いケロリンおけでアブを成敗。
おばちゃんは電車でこの後埼玉まで帰るという。
慌しくお風呂に浸かって帰っていった。


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私はいつもの如く風にあたりながら長湯。
あー極楽極楽。また1時間も入ってゆでだこになった。






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どうでもいいけどこの温泉、やたら張り紙が多い。
そんな中でぷっと笑ってしまったのがこれ。
確かに源泉が80度ともなれば、
温泉卵も作れるだろう。
だからって禁止だなんて
いちいち書かなくたっていいのに。
でもなんだかのどかな感じ。





番台のおばちゃんに、いつなくなるのかと聞いたら、まだ何年か先だけど
退去が終了するまでは工事にかかれないからいつかはまだ決まってない、と言っていた。
町が代替地を用意してくれていて、秋からそこが売り出されるが
もうこの温泉街の2/3の人たちは待てずに自分から移転して出て行った、と。
悲しいとかそういう感じではなく淡々と話をしてくれた。
多分反対するとかしないとか、そんな話がもうきっとだいぶ長い事続いての結果。
受け入れる事にした腹をくくった人の弁、といった感じだろうか。

近いしダムに沈んでしまう前にまた来ようっと。