不思議な流れ

いつも思うのだけれど、自分の力ではどうにもならないその日の流れがある。
今日は時間の流れの中で心地よく過ぎた1日。

私が働いているのはホテルのメインダイニングの和食のレストラン。
子どもの年齢制限がある訳ではないので、子連れゲストの子どものご機嫌が悪かったり
たまに奇声を発し続ける怪獣みたいな子どもがいたりすると、
しっとりしたレストランの雰囲気も台無し。
こればかりはどうにもならない。

今日は子連れのゲストが多い席の担当だった。
この担当になると非常に憂鬱だ。
食事に飽きた子の相手と他のゲストのサービスが重なったりするからだ。
だが今日は奇跡が起きた。(大袈裟?笑)
席の周りを歩き回る1歳ぐらいの子連れのゲスト。
その隣には金婚式記念で食事している大人数のご家族。
こういうとき、この大人数のご家族が大酒飲みだったりすると子連れゲストが可哀想。
また子どもがご機嫌斜めだったりするとせっかくの記念日のゲストの席が台無しになる。
そんな中でこの子ども、ニコニコしながら隣の席に愛想を振りまく。
周りはその子を見てほのぼの。逆に隣の席同士コミュニケーションを取って仲良くなる。
気がついたらその子どもを中心にして
担当した席全部になんだかすごくほのぼのした空気が流れて皆和やかな食事。

こういう日のサービスは本当に楽しい。
それにしてもこういう自分の力ではどうにもならない流れ、不思議だ。