接客技能テスト

先日書いた接客技能テストなるものを受けてきた。

句読点の有無まで採点対象になる恐怖の筆記テスト。
同僚3人が同じ時間で受けたのだが、あ、多分あそこの句読点忘れたかも・・・というオチ。
呪文のようにどうにか覚えてはきたけれど
そんな私は脳細胞が死んでいるので間違えていても仕方ないという
変な開き直りがあるので全く気にしていない。
もし駄目だったら再テストを受けたらいい。
こんなもん必要ない、と正直どこかで思っているけれど
会社の理念なんてそんな事でもしなければ見ようとも覚えようともしないだろう。
必要かそうでないかは別としても全社員に会社の理念を刷り込むにはいい方法なんだと思う。

そして実際の状況を役者が演じる中でのロールプレイング実技。
予め予告された5つのシーンから1つをくじ引きして、そのシーンで接客テスト。
これは当たり前だがマニュアルはない。
難癖をつけたり、クレームを言ってごねたりする役者をうまく丸め込めればOK。
新しく会社に来た人全員が対象なので、新入社員から接客業が初めての中途採用なんて人もいる。
そのため一応トレーナーなんて人もいたりして、
実技試験前にみっちり練習をしてくるようにも言われていた。
だけど、私についたトレーナーは私よりも接客経験が浅い。
困惑気味のトレーナーには適当にやっとくから大丈夫、とトレーニングもせずにぶっつけ本番。
だって日々の業務での接客には練習なんてない。
トレーナーに駄目だしをされたりこの実技試験で落ちるようなら、
私のこれまでの数年に成長はなかったということで、
きっとホテルなんてすぐにでも辞めたほうがいい。
私の中で『この試験の中で笑いを取る』という
試験の趣旨をねじまげたなめた勝手なハードルを設けて挑む。
試験は滞りなく終了、そして総評で笑いの渦に巻き込み退室。
度胸があると変なお褒めの言葉を頂いて内心にやり。

接客は模範解答なんてない。
ゲストが高いお金を払うのに見合ったサービスを提供しなきゃ。
そう思ったら試験に合格することが到達点なんかじゃいけないし、
こんなものでいいとおごらないこと、常にベストを尽くすこと。
日々がある意味試験の連続である。

あぁ楽しかった。たまにはこんなイベントがあってもいいかな。