ゲストとの無駄話

無駄話と書くと聞こえが悪いけれど、要するに雑談である。
ゲストと話す上で結構その雑談って重要で、
雑談でゲストの動向を知る事もできるし、お話好きな人なら普段どんな仕事をしているのか
どんな趣向なのか、そんな事も知る事もできる。

ちなみにそういう情報って、実は全部記録に残していて、
例えば前回結婚記念日が近いんだ、という話をしていて、
今日の宿泊がその日に近ければ予約の時に結婚記念日だってゲストが言ってなくてもシャンパンが手配されたりする。
リピーターって2回目、3回目と回数を重ねるごとにハード(建物や雰囲気)には慣れる。
最初のわぁーすごい、キレイはもうない。
そこで大事なのがソフトなんだと思う。
ゲストが口に出さなくても、要望がすっと叶えられたら素敵かなぁ、と。
・・・でもゲストが何を望んでるのか、どう過ごしたいのかなんてゲストそれぞれによって違う。
リピーターがいらっしゃる前に、そのリピーターごとにどういうサービスを提供するのか、
1組1組それぞれに対して対策を立てるのだけれど
そのために必要なのがその『無駄話情報』だったりする。

だけど、その無駄話、意外に難しい。
お仕事は何をしてるんですか?なんて込み入った話突然聞くのは駄目だし
そもそも皆がお話好きとも限らない。
ちなみに無駄話での失敗談。
先日いらしたお母さんと娘さん、運転手つきのベンツでいらしていていたリピーター。
部屋までご案内する間いろいろ話をふろうと試みるんだけど、絶望的に話が盛り上がらない。
最終的に娘さんが温泉が好きで滞在中はゆっくりしたい、という情報だけ頂き部屋を出たのだけれど
無駄話ってホント難しいなぁとしみじみ反省。