同じ匂いがする

何の匂いかって。
同業の匂いである。(実際に当然匂うものじゃない)
今日いらしたお客様、何となく同業なんじゃないかと思った。
ただ意味もなくその人が持つ雰囲気がそう感じさせた。

部屋は実際に見られる物じゃないのでイメージが湧きにくい。
それで2部屋見たいと要望があり、どちらも部屋をお見せして選んでもらったのだが
そのご案内した際に予約の際の部屋説明の言い回しや言葉遣いをベタ褒めしていた。
本当にどちらの部屋か決めかねていたんじゃなくって
実際は予約時のその言葉を実証したかっただけなんじゃないか、という感じ。
こういうゲスト、やっぱり緊張する。
自分の接客を接客業の目でチェックされる訳だから。
遠くからの来館で疲れている様子だったので早々に退室して、
そして戻って見たら某有名温泉地の住所。やっぱり。

更にお名前をインターネットで調べたらとある地域の女将の会会長、だって!
更に、日本の女将の会(正式名称は書かないけどそんなのがあったのか。。。)の役員まで勤めていた。
おもてなしについて、講演やパネルディスカッションを頻繁に行っている方で
つまるところ、その道の大先輩だった。
おもてなしの大御所から見た私のつたない接客は果たしてどう感じただろうか。
気になる・・・。
ああもう少しいい接客、出来なかったのかな。

そして、私もこの方みたいに他の人から見ると接客業の『匂い』がするんだろうか。

もっとも相手が誰であろうと、どんな状況だろうと、
常に自分のベストを尽くさなきゃいけないんだけど。