下 六寸

上はそろり
中はぱったり
下 六寸
下の下等は開けてそのまま

これドアを閉める作法の話。
そろりと閉めるのが上等、ぱたんと閉めるのは普通。
駄目なのは閉めたつもりが六寸開いている。
さらに駄目なのは閉めもせず開けてそのまま・・・。

なんだか知らないけれどよく子どもの頃に言われていた事。
そんなことわざ、どこを調べても見当たらないのだけれど
言わんとすることはすごくよく分かる話である。
今仕事をしながら、失礼します、と客室の引き戸を閉めて退室するときに
いつも意識している。
まさか大人になってからこんな事を思い起こすとは思わなかった。
おっと、これでは下六寸・・・、そろりそろり・・・と。
チェックインの研修をしているとこういう当たり前の事が出来ないスタッフが多い。
そしてお客様はこういう何気ない動作を結構よく見ていらっしゃる。

今日もお辞儀をしてそろりそろり・・・である。