かさこ地蔵スタイルで

3度目の正直、である。

雨が降っているとこの作業は中止なので、当日雨が止むようこっそり昨夜はてるてる坊主を作成。
その念願が叶ってか午後には無事に晴れ間ものぞいた。
そして先週の二の舞にならないよう今日は誰よりも早く待ち合わせ場所に行き、
そして一番乗りで着替えてみんなを待つ。
やっぱり誰よりもはしゃいでいて、誰よりもやる気な私。

かさこ地蔵コスチュームのいでたちに先に鉤の付いた長い竹竿を手に敷地を歩く途中、
カメラを持った外国人のお客様に出会う。
写真お撮りしましょうか?ではなく、私と撮りませんか、とアピール。
お客様と満面の笑みで写真撮影。これで『かさこぬっこ』海外デビュー決定。
これぞ日本の原風景、と思ったか思わなかったか。
でも日本にはこんな変な格好をした人は歩いていないので、
これが文化だと思ってしまうのは誤りなのだが。この際よしとしよう。

私は船を漕ぐのが絶望的に下手なので、漕ぐのは別の人にやってもらい、
私は竹竿に引っ掛けて浮いている行灯を回収し、そして火をともした後水面に戻す役。
・・・あれ?うまくいかない。
竿にうまく引っかからない。
火をともした行灯を水に戻せばひっくりがえって沈没、
さかさまの行灯にろうそくが水面にぷかぷか。
多分他の人の倍以上の時間をかけて作業。
なんて要領の悪い奴だと一緒に作業した人は思ったに違いない。
そして水面の周りに集まるお客様に手を振ってアピール。
あーさらし者。
でもやりたかった行灯当番、楽しくて仕方がない。

水の上でのゆったりとした時間を満喫。
多分ゆったり過ごしているのは私だけかもしれないが。