誰がなんと言おうと顧客思考の私

明日はどうやらうちのリゾートの入社式らしい。
新入社員がなんと60名!・・・びっくり。
もっとも彼らが全員私が働くホテルに来る訳ではなくそれぞれ専門であったり
また各地方であったりあちこちに散るのだけれど。
来月、私の半人前フロントインチャージデビューもあるけれど、
実は何度かその新入社員の接客研修のトレーナー役で顔を出す時間がある。
立ち居振る舞いがどうとか、身なりや姿勢や表情研修やその他諸々を含めたロールプレイング研修。

とはいえ私は何をする訳でもなく彼らの動きに横槍をいれるだけの立場なのだけれど。

最近入っていらっしゃる方々はマーケティング思考に偏った方々多い。
うちの会社、社長がメディアや講演で手法を語ったり
会社の仕組みについて説くことが多いせいで、
自分もそうなりたい、経営者になりたい、と
『会社』に対して魅力を感じたり、また野望を抱いてやってくる人が多いんだと思う。
それはそれで非常にいいことなのだけれど、
実際問題、ホテルで働く、旅館で働く、とフロントや料飲などなど現場で働く事になったときに
多分一番大事なのは顧客思考。
何よりも個々のスタッフに洗練された動きなくして、プロのサービスが出来ずして
お客様はそのホテルや旅館を気に入って頂けるはずもなく
リピートして頂けなければ、会社の利益になる訳もなく。
勿論、会社の利益を考えて様々なシーンで判断していくことは大切なこと。
だけどその利益を考えればこそ現場で接客するスタッフに必要なのは、
目の前のゲストに対してどうサービスするのか、
原点ってそこじゃないか、と強く思う訳で。

オペレーションも勿論大事。
マーケティングも勿論大事。
だけど、それらは全てゲストの為に、の顧客思考に基づいたものでなきゃいけないと私は思う。
そこまで頑なにそう思うのは、
なんとなく最近その周りと自分の考え方に温度差を感じることがあるから。
でも顧客思考に偏りすぎる私には、
多分今の環境で揉まれるのも悪くないんだろうなぁとも思ってたりもする。

んーなんかぶつかってるかもしれない。
壁に。
とりあえず見上げてても仕方ないのでよじ登ってみるしかなさそうだけど。