砂を噛むような思いで

チェックアウトパニック。

パニックになった敗因はいくつかある。
思ったよりも速い流れに飲み込まれたこと。
最初に人の配置など土台作りをきちんとできないままラッシュを迎えてしまったこと。
私自身そのラッシュに飲み込まれつつあった所で受けた電話で
とある一言から対応注意のお客様の逆鱗に触れてしまい、
すっかり意気消沈してしまったことがなによりの全ての原因。
要するに私が精神的に弱かった、と。
司令塔がぽっきり折れてしまえば、チームは迷走する。
チーム全体が迷走した結果現金が合わなかったり、カードを切り間違えていたり。
個々のスタッフまで良くない流れに巻き込まれて共倒れ。

結局クレジットカードや現金も含めれば数時間で1000万以上のお金が動いたのだけれど
それらの残務整理がきっちり終わる頃にはなんと日が暮れていた。

今日の私の点数は100点満点中・・・2点だ。
そういやそんな事、初めての料飲デビューの頃にも書いてたっけ。
ホテルの仕事は解っている。
だけど、人を動かす事や円滑に業務を進めていく事は、解ることとは違う。
解る事と出来る事は違うんだ。

いずれにしろ、反省するよりなにより、
仕事を終えて無事に家にたどり着けた事が全てもの喜び。
とにかくなにより逃げ出したいと思うぐらいに今日はしんどかった。
こんな砂を噛むような日を重ねて、きっと一人前になれる。
今日の日は無駄にしない。