また会えたらいいな

コンシェルジュ業務の楽しさを思い出させてくれた昨日のお客様だが、
今日は彼らのチェックアウトの日。

滞在の感想を伺い、また今年の夏に再会を約束してお見送り。
すっかり打ち解けて仲良くなった彼らは、何でもかんでも私を呼ぶ。
他のスタッフは台湾訛りの日本語の理解にかなり苦労していて
それでスタッフから同じことを何度も聞かれたりするのを億劫に感じていたせいもあるらしい。
(私はそのものすごく聞き取りにくい日本語を何故かすんなり理解できた)

帰り際返却していただいた鍵は1本。
鍵は2本渡してあるはずなのだがあれ?おかしい。
もう1本は?と聞いたらさっき支払いのときに1本先に返したよ、と。
支払いを受けたのは当然私。
だが当人にお預かりした覚えはないので、腑に落ちなかったのだが
それ以上うかがうのも申し訳ないし、
もしかしたら違うスタッフに渡していたのかもしれない。
万が一の時にと携帯番号だけうかがってタクシーは出発。

フロントの鍵をチェックしたがやっぱりない。
アウトされた部屋も確認。ない。
その辺に置き忘れていないかも確認。ない。

さっき思った『万が一の時は』出発からたったの10分後だった。
うかがったばかりの携帯に電話。
鍵、やっぱりないんですけど・・・・と私。
あなたにさっき渡したよ、と相手。
いやいや。受け取っていない。
話をうかがったときはテーブルの上に2本あったし。
渡した、いや預かってないの平行線。
荷物を開けてもしあったらすぐに送るように手配するし、
とにかく僕ももう一度チェックしてみるね、とお客様。

そして更に5分後。
すいません、僕が鍵持ってた!オカシイナーと駅の改札に着いたお客様から電話。
もう新幹線で出てしまうので駅員さんに渡しておくから後で駅に取りに来て、と。
そんなやりとりをしていたら、
たまたま同じ新幹線に乗車予定の東京出張のスタッフが偶然改札を通りかかって
そのやり取りを聞き、無事にピックアップ。・・・よかった。
明日私はたまたま休みなので、
もし東京のホテルに着いて荷物の中から見つかったら、
本気でそこまで取りに行こうと思っていた。

台湾からのお客様、無事に出発。
今頃、都内に今年春に出来た某外資系ホテルに宿泊中。
快適に過ごせているといいなぁ。

こんな出逢いは素敵だと思う。
きっとまたいつかお逢いできますように。