社会科見学

私の朝ごはんはいつもシリアルに牛乳をかけたものなのだが、
その牛乳、『野辺山高原ポッポ牛乳』という
偽トーマスみたいなSLのロゴが入った
長野のローカルブランドの牛乳に決めている。

今朝も朝ごはんを食べながら、ふと思った。
この牛乳、どうやって作られてるんだろう?

今日はお休み。行き先決定。
食卓の牛乳のルーツを探る旅。

行き先は野辺山高原
日本で一番標高が高い所に駅がある、という場所だ。
野辺山高原のある長野と山梨の県境にある南牧村までは車で2時間ほど。
私の予想では広大な牧草地に牛が寝そべっているイメージ。
・・・だが。牛がいない。
サイロをたまに見かけることはあっても、個人農家の畜舎のようで
広大な牧草地とは程遠い。

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その代わりに、広大なレタス畑。
1本細道に入ると右も左もレタス、レタス、レタス。
お天気が良ければ八ヶ岳を遠くに望む雄大な景色だっただろうが
今日はあいにくの曇天。
農耕車が道を行き来するせいで道はドロドロ。
おかげで洗い立ての私の車の足回りもドロドロ。








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すくすくと育つレタス達。
一枚ちぎって味見(野菜泥棒なので駄目)
…甘くて美味しい。
そんな事をしていたら、
牛乳の旅だったのをすっかり忘れそうになる。
途中、牧場の看板を見つけて砂利道を延々進んで行ったら
病気予防のため一般者立ち入り禁止、だそうで。
無菌状態で育てられてるのか?ここの牛さんたちは。




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あきらめかけて国道に戻ってみたら、
牛乳のパッケージにあったSLのロゴマークを発見。
そうそう。これこれ。
喜び勇んで、入ってみたら、工場見学が出来るとあるではないか。
牛は見られなかったけれど、
作る過程が見られるなんて思いもよらず。






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牛乳タンク。
ここに集められた牛乳が入っている。
どうやら一箇所の広い放牧場からの牛ではなく、
村の沢山の農家から集めた牛乳が原材料になるらしい。
なるほど。














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ここで殺菌消毒を経て、ケースに詰められていく。
1時間に11000本もの牛乳が作られるとか。
同じパッケージがベルトコンベアーで送られていく様子は
なんだか見ていてワクワクする。
見学コースでガラス窓に顔をつけてしまいそうな勢いで
食い入るように見ている私。
余談だがそんな私もあと十数日で三十路を迎えるらしい。

うちの冷蔵庫にある今朝飲んだものも
何日か前にここで作られたものなんだ、と
妙に感慨深い気分。

そして直売所に寄ってみたら、更に思いも寄らないものを目に。
・・・普段私がスーパーで購入している金額よりも高い!!
ヨーグルトは130円で買ってるのに、180円。
ポッポ牛乳は169円で買ってるのに、190円。
輸送コストがかかってるはずなのに、
スーパーで買った方が安いなんて。
妙に複雑な気分。

社会科見学の気分で、なんだか楽しかった。
牛乳工場見学なんて小学生以来だ。

ヤツレン
長野県南佐久郡南牧村野辺山79-7
見学は8;30~15:00(だったかしら)