結果オーライ

ゲストの部屋に刃物の貸し出しは基本的にしていない。
危険だから、という理由。
だけど、果物を持ち込み『部屋で剥いて食べたい』という要望があるのも事実。
そういう時、果物自体を預かって、
こちらでむいて盛り付けをしてお部屋に届けている。

今日は桃を持ち込んだ方が2件。
お出かけ途中で購入されたとか。
そのうちの1件は食事から部屋に戻るタイミングで、
届ける旨お約束してお預かり。

そして数時間後。
食事先のレストランからお部屋までの送迎を担当したスタッフが
フロントに戻ってきたら調理場に依頼するはずが・・・
すっかり忘れてしまった私。
桃はお届けしたの?と別のスタッフからの声かけで思い出し、
んあっ!!!!と地の底からでも出たかのようなとんでもない声のリアクションの私。
部屋にお詫びがてら急いで届けると電話をしたら・・・あれ?いない。

送迎担当のスタッフにその桃のゲストの動向について問うたら、
敷地内にあるカフェでサッカーを観戦してから
部屋に戻ると言って部屋には連れて行ってない、多分まだカフェにいるだろう、と。
報告するのすっかり忘れてた、ゴメン!だそうで。
・・・こちらも桃のことなどすっかり忘れていたらしい。

いずれにしても部屋に届ける約束もしているし、
調理スタッフが帰宅してしまうと盛り付けして届けられないので、
不在の間にお届けしておくことに決めた。
唐突に部屋においておくのも変なので、一言手紙を添える事にする。

そしてそれから10分後。準備して部屋にお届け。
スタッフが部屋に赴いたらちょうどお客様が戻ってきた所。
グッドタイミング!
桃は時間が経つと色が変わってしまう。
それを気にして予めの準備ではなくギリギリまで待つ手配だった。
私が忘れた事でやむを得ずの部屋入れ手配だったのだが、
結果オーライ。

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こういうミスがミスでなくなった瞬間、
何かに助けられたように思う。
昨日ドライブ途中の野辺山の農産物直売店で買った
山梨産の桃を頬張りながらそんな事を考えた。