たった20分で

病気になると桃缶のイメージ・・・なんていつ頃の時代のことだろう。
私自身その世代じゃないけれど、
確かに何となく弱っているときに象徴される食べ物ってある気がする。

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私にとっては卵豆腐とイクラである。
・・・なんだか妙に贅沢な取り合わせかもしれないけど。

かつてまだ中学生の頃、
原因不明の病で長い事入院していたとき
どうしても何も喉が通らなくなった事があった。
そのとき、私が食べたいと言ったのか、
それとも母の気まぐれで買ってきたのか忘れたけれど
本当に病院の食事も、買ってきた美味しそうな菓子パンも
何も受け付けなかったというのに、
不思議なことにすんなり食べられたのが
この卵豆腐とイクラだった。
それ以来、お腹を壊しているとき以外体調を崩すと決まって食べる。
おまけについている出汁ではなく出来るだけ作った出汁を
お豆腐が浸るぐらいたっぷりかけて。
そしてこれまた不思議なことに大好きなものなのに、
病気の時以外食べようという気が起こらないものだ。

もう会社を休んで5日も経つ、今日で6日目。
これ以上休んではいけないという変な焦りもあって出勤したというのに
あまりにひどい咳をしていたもんだから、
まだ治っていないようし皆にうつしたら大変だから帰れ帰れ、医者へ行け、と
どやされて出勤してたったの20分でもう退勤。
医者って言われても今日は日曜じゃないか。
そうは言っても、本調子でないのも確か。うなだれて帰る。

実は午後からの出勤で良かったというのに今朝は6時に起きた。
まだ早すぎるしもう少し寝ようかと床に付いたが、
それからは上司に叱られる夢や出勤時間なのにどこかの山道で迷っている夢、
変な夢ばかり見てうなされて目が覚める。これ以上眠れそうにない。
仕方ないので受信だけしていた何百通もの社用メールを確認して
必要なものにツラツラと返信。
そうこうするうち出勤して、そして20分でさっき通った道と同じ道を逆戻り。

卵豆腐を心から美味しいと思って時間をかけて味わって食べた私、
まだ無理なのかな・・・