はじめての中華街

昨日ゲストに軽井沢で美味しい中華の店を紹介して欲しい、という依頼を受けた。
数少ない中華の店を幾つか当たるうち、
頭の中にはエビチリ、麻婆豆腐・・・ああ美味しい中華が食べたい。

単純すぎるほど単純な私。
休みの今日は横浜の中華街まで中華を食べに行こう、と。
何となく込み入ったイメージの中華街で駐車場を探せる自信がなかったため
大嫌いな新幹線を克服すべく?電車で出かけることに。
だがやっぱり相変わらずホームに新幹線が入ってくる瞬間、帰りたくなる。
電車に乗る前に美味しいパン屋さんで買ったサンドイッチを
気を紛らわそうと食べようとしたらあろうことか中身をごっそり落としてしまい、
隣の席の見知らぬオジサンに多大なる迷惑をかける。(ごめんなさい)
気を取り直して窓の外の景色を楽しもうととしたが、
どうも近くばかり凝視し過ぎてしまい完全に乗り物酔い状態に。(子供か?)
しかも電車から降りれば降りたで苦手な人ごみ、
更に駅構内特有のムッとするこもった熱気ときた。

そういえば中華街の最寄り駅も調べずに来た私。
お守り代わりにカバンに入れてきた水没携帯、
実はドライヤーで地道に乾かしたら奇跡的に電源が入るようになり動くようになったものの
やっぱり誤動作続きでしまいにボタン操作がところどころ出来なくなった。
最寄り駅を調べようにもうまく動かず調べられない。・・・困ったな。
どうしようかなぁと思いながら横浜に降り立ち、
途方にくれたまま人ごみに押し流されて改札を出てしまう。
うーん、どうしよう。
そのまま人の流れに流されてブラブラ地下街を歩いていたら地下鉄発見。
何となく会社で中華の話になった時に最寄り駅が関内だと誰かが言ったような気がした。
地下鉄の案内板には関内の文字。
ここか!というわけで、何の根拠もないのに地下鉄に揺られて関内駅へ。

たまたま電車の中から見えた携帯会社の看板を見て、
ついでに携帯の買い替えも決意。
看板の電話番号にそのまま電話して場所を聞きながらテクテク歩いてauショップ発見。
ショップで待つ間、横浜に詳しい友人がいた事を思い出して
買いたてほやほやの携帯で連絡を取り、車で迎えに来てもらうことに。
ああ助かった。

・・・そこで初めて分かったのは、関内はちっとも最寄り駅ではなかったということ。
わかんない、を関内と聞き違えたんじゃないのか?というオチ。
そんな馬鹿な話あるか、と反論出来ない私。
だってどこにあるかも知らずに勢いで横浜まで来てしまい
更に大嫌いな電車に揺られたせいですっかり意気消沈だったからだ。
まるで何かに夢中になるうちに現在地を見失った迷子の子どもである。
迷子は慣れているが、車も何もない状態での迷子ってこんなに不安なものなのね。
実は悪態ばかりつきながらも、ある意味友人が救いの神に見えた。

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こうして無事に中華街へ。
路地の小さなお店でプリプリのエビチリ、
ほんのり八角の香りがするトロトロの豚の角煮、
そして卵が絡んで黄金色をしたパラパラのチャーハンに
ありつけたのだった。

カンテイビョウ(だった?)を前にして
感激することひとしきり。
あぁありがたやありがたや。



それにしても中華街、細い道が縦横にはしっていて
似たような赤い文字の看板だらけ。
何とか楼、何とか飯店・・・さっき通った?あれ?初めて通る?
私の目にはどこもかしこも同じ道に見える。
多分一人でどうにかこうにか行き着いたとしても余計に迷ってフラフラだったに違いない。

帰りに駅まで送ってもらい、乗り換えまで丁寧に説明してもらったというのに・・・。
やっぱり私、電車にたたられてるに違いない。災難は続く。
長野新幹線に乗りたかったのに、何故か東北新幹線に乗っていた。
出発のホームが同じで紛らわしかった事と
もともと東北新幹線を利用する場所に長く住んでいたせいで錯覚してしまったらしい。
長野方面と東北方面の分岐駅手前で気付いたので、
なんとか本来乗るはずの長野新幹線に間一髪乗り換えられたのだが。
そして無事にこれで帰れる、と思ったら安心しきって眠ってしまい、
目が覚めて飛び込んできた出入り口の上に流れる電光掲示板は
降りるべき駅の次の駅ではないか・・・乗り越した。
どこまでついてないんだ。
そもそもツキの問題じゃない。全ては自分で招いた結果である。

前職で、事あるごとに『バカか?!』と乾いた声で言うのが口癖の人がいて、
その人が辞めていなくなってからも、思い出すたびにバカか?と皆で真似したっけ。
久しぶりに頭の中でその声がこだました休日。

私の根強い電車嫌いの克服にはまだまだ時間が必要らしい。
むしろ更に苦手意識全開のような気もする。
・・・ところで今更ながら中華街の最寄り駅はどこだったんだろう。