暴走ひとり旅 その２ ～気温差17℃

運転すること360キロ。
そこに広がるのはいつもと変わらない砂浜。
山から下りたての私はニットにマフラーブーツのいでたち。
風が肌寒いかと思って
コートまでひそかにしのばせてきたというのに
夏のような日差しに汗だくの私。
無理もない。出かけるときは１０℃。
今日の日中の気温、２７℃。
・・・こうも違うものなのね。予想、大はずれである。

ちなみに降り立つ地面の標高差、1000メートル。

予想通りだったのは、人っ子ひとりいない砂浜。
岩によじ登り、堤防の上を駆け回り、
海の空気を胸いっぱい吸い込んで。
そういえば何か悩み事があったような・・・
正直この際もうどうでもよくなった。
多分人の悩みなんてそんなものである。

こんな風に、暗いトンネルを抜けたら、
そこにあるのは青い空、大海原。
多分生きていてもきっとそう。
なんでもかんでも都合のいいように解釈。