働く側の気持ちとお客の気持ちと

昨日出かけた山の直売所での出来事。

私はすいとんが大好き。
そしてきのこ汁も大好き。
山に出かけると大抵頼むきのこ汁。
もう夕暮れ時の山道で見えた明かり。
そこは直売所で地元で取れたキノコやりんごが売られていて、
中ではおでんや温かい汁物も振舞われていた。
どうやら閉店間際らしく、外に出ていたテーブルをせっせと片付けるオジサン。
でも中には何人かまだいるようなので何となく車を停めて立ち寄り
中に入って目に飛び込んだのはきのこすいとん!!!
大好きな食べ物のコラボレーション!(大げさ)
こりゃ頼むしかない。

一言二言世間話をした後に意気揚々と頼んだら、ちょっと一瞬考えたおばさん、
外でなら出しますよ、実はここもう片付けたいんです、とオバサンの本音の一言。
降りる時に車が表示していた外気温は6度だった。
しかも外の片付けをしていたオジサン、イスもう重ねてどこかにしまってしまった様子。
街灯も当然ない。
そんな中で食べるの?

そう思いつつも外は片付けてしまったようですが・・・とまだ諦めきれず食い下がる私。
あ、イスはひとつ分出しますから・・・そういうオバサンに対して外のオジサンの片付けは終了の様子。
中のテーブルで食べているお客さんが数組、今まさに運ばれてきた人もいる。
なのに私だけ暗い、しかも手もかじかみそうなぐらい寒い外で食べろと?

分かりました、いいです、と答えたら、
『で、なんのすいとんでしたっけ?』とオバサン。
食べるというんじゃなくてもういらないので帰るという意味です、と
若干切れ気味ですたこら退散。

多分オーダーストップの時間を10分くらい過ぎた時間帯だったんだろう。
働く側からすれば、今いるゲストをさばけば帰れる、という気もそぞろの状況。
そんな中にふらりときた一人。
オーダーストップなんです、と断ればいいものを
あんまり私がニコニコで更にノリノリで頼んだものだから
オバサンなりに片付けたい、でも用意したい、という
せめぎあいの中での苦肉の策だったに違いない。

・・・その結果出した提案は最もひどいものだったけれど。

もてなしって難しい。
もっとも山の直売所のおばちゃんに対して
はなからもてなしを求めるつもりもないのだけれど。