源泉かけ流しのドザエモン

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月がとっても青いから、遠回りして帰ろ・・・
親が若かりし頃に流行った歌、(もっと古い?)
そんなフレーズが頭に浮かぶきれいな月夜。

帰り道の温泉、塩原の最も奥に位置する元湯、元泉館。
元湯には3軒の温泉宿があるのだがそのうちの1軒だ。

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誰もいない隙にパチリ。
こんなうっすら緑がかったにごり湯で、
かなり硫黄の匂いが強い。
内湯は熱めなのだが、
露天風呂はぬるめで長湯するにはちょうどいい。
なんか疲れも癒えそう。
そしてなんか効きそう。



ここの露天風呂、浴槽の縁に広めの段差がある。
よくそこに座ったりできるようなあの段差だ。
その段差が異様に広くて90cmぐらいあろうか。
座るというより、横になれる。
月を愛でながら横たわる裸婦、なんて言ったら聞こえはいいが、
実際見た目はただのドザエモンだ。
なんてだらしない格好なんだろう。
多分温泉湯けむり殺人事件、なんてサスペンス劇場でも絵的に駄目だ。
ちょうど夕食時でゲストもほとんどおらず貸切状態。
空にはもうまもなく木の陰から月が顔を出しそうな感じ。
ああ、ぬるいお湯の中でゆらゆら揺られて気持ちがいい。
山歩きと山道で疲れた私。
半身浴どころか、浴槽の縁にタオルを置き枕代わりにして
その段差に横たわって景色を眺めていたら・・・うとうと・・・
どころかぐっすりそこで寝てしまった。

目が覚めたら月は木陰から光々と昇っていた。
いったいどれほどそこで寝ていたんだろうか。
温泉に着いた時から2時間も経っていたのは確かだ。
そして全身から香る硫黄の匂い・・・

ただ滝に行くつもりがちょっとした無計画小旅行。