ただ12月のとある日

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クリスマスイヴだ。

もっとも私にとってはとりたてて何もない、ただ12月のとある日でしかないけれど、
それでもスーパーに行けば野菜売り場までクリスマスの飾りつけがしてあったり
立派な鶏のもも肉が売ってたりして、買い物に来ている人たちも心なしかウキウキして見える。

そのウキウキに便乗して買い物ついでに近所のお気に入りのケーキ屋さんに寄った。
さすがに時期も時期だけあって小さなお店に入りきれない程のお客さん。
楽しげにショーウィンドウに顔を寄せてケーキを選ぶカップル。
これからホームパーティなのか、20個近く大量購入する紳士。
我先にケーキを買いたくて戦闘モードのおばさま。
なんとなくその人垣をかき分けていく元気のなかった私は
人の波が一段落するまで外でブラブラして待つこと15分。
私はたった一つの小さなショートケーキをふらっと買いに来ただけなのに・・・。

帰り道、サルの大群が山を降りてきていた。
庭をいたずらされまいと、ほうきを片手に振り上げて猛ダッシュで群れを追いかけるオジサン。
焚かれるサル追いの爆竹の音。
道路を無理に横断したサルにけたたましく鳴らされるクラクション。
そしてそれらに右往左往して逃げ惑うサルたち。
私もせっかく買ったケーキを取られちゃならない。
抱えるようにして足早にその場を立ち去る。

そうそう、これが日常。
やっぱりクリスマスもへったくれもないや。