リハビリと称して

人混み苦手解消のリハビリ、と称しての買い物。
リハビリという名目なら何となく許されるとどこかで思っているが、
要するにただの買い物だ。

もともと靴以外はインターネットで買い物を済ませてしまっていた私。
女たるもの、買い物を楽しまずしてどうする!と友人に言われ(言われたっけ?)
先日渋々出かけてみたものの、あら意外に楽しいのね、という事に気付いた。
三十路を過ぎたというのにとりあえず全てをイチからやり直している。
でもやはりウィンドウショッピングは苦手らしく、
とりあえず検討する、という言葉を知らない私はあれも買い、これも買い・・・。
家から車で5分のアウトレットすら実はほとんど行った事がなかった私。
皆大渋滞を覚悟して都心から来るというのに。
1年半住んで初めて、こんなに広かったのか、とアウトレットに赴き、
1日半かけて端から端までじっくり見る。
そしてその結果両手に一杯の紙袋。
ただの浪費家じゃないか、という意見はさておき。
いやいやこれはリハビリですから・・・(多分そろそろ通用しない)

なんとなく誤解を呼びそうなので、自己弁護しておくと、
別に買い物をしたことがない訳でもないし、化粧が出来なかった訳でもない。
ただ、自分が嫌いだ、無理だと頭から決め付けていた事や
よく分からないとやろうとしなかった事
それが買い物を『楽しむ』事だったり化粧だったりした、というわけだ。
私の脳内はほとんどが仕事の事で一杯で、
当たり前にそれらを楽しんだり探求する余裕がなかっただけのこと。

とりあえず新しい事を吸収するのは楽しい。
そして浪費がいいかどうかは別として、
自分はこうだから、という先入観を捨ててみる事って大切だということを
何となく気付かされた気がする。
先入観って見るものに対してフィルタをかけてしまう。
仕事でもそうだ。
こうに違いない、と思う事で判断を誤る事って往々にしてあるものだ。
結局なんでも仕事に結びつく私・・・。

それにしても、化粧の仕方から洋服の選び方まで、
この歳になった私に対して、諦めずに根気よくアドバイスしてくれる友人には
本当に頭が下がる。感謝。