牛にひかれたのは・・・

初詣に行ってきた。・・・が、初詣で人出がある善光寺ではない。
場所はひっそりを通り越してちょっと寂しい感じもする布引観音。
何故、『牛にひかれて善光寺』なのか、そのルーツを辿っていたら、
それに当たったのがこの場所。

なんと、ここに安置されている仏様が、
牛に化けて全く信心しようとしない強欲なお婆さんを善光寺へ連れて行った、というのが
牛にひかれて善光寺、の謂れ。
そうか。牛で荷物でもひいて善光寺に行ったんじゃなかったのか。
牛にひかれたのは、荷物じゃなくてお婆さんだったんだ。

だが、ここがものすごい岩壁の頂上に立っているなんてつゆ知らず・・・。
足元はヒールのブーツ。ものすごい急な階段。凍結した地面。
そしてそれでも突き進むのが私。
きっと牛に化けてでもお婆さんを連れて行ったちょっと強引な仏様は
成せば成る、というのを私に教えてくれたに違いない。

化ける前の仏様もちゃんといらっしゃったけど、石で出来た牛の仏様もちゃんといた。
・・・がカメラを忘れた。更に携帯も・・・。
また足を運びなさい、という仏様の半ば強引な教えだろうか。