何を選ぶかということ

私は、人は生まれる事と死ぬ事は自分で選べない、と思っている。
だけど、始まりと終わり以外は全て自分で決める自由がある。
その選択は、例えば安定を選ぶ、とか自分の意思を貫く、とか
誰かがいいと言っていたからと多数決の原理を選ぶ、とか
時の流れに任せてみる、とか
選択の種類や内容によってさまざまだと思うけど。

仕事をする時間って、生きてる中で寝ている次に長い時間。
もしかしたら寝る時間よりも仕事の方が長い人もいるかもしれない。
そして仕事を選ぶということは、生きる方向を決めるにも通じるように思う。
私は、時の流れに任せた結果ホテルの仕事に就き、
そして自分の意思を信じて、会社を幾つか変えてきた。
多分ここ最近の私はいわゆる『岐路』立たされていて、
様々な事を選択しなければいけない状況だった。

この先ずっと最低限の安定を約束された生活を選ぶか、
それとも自分の意思を尊重してその生活を捨てるか。
私は後者を選んだ。
その選択が正しいかどうかは分からない。
成長株の大企業を捨てる私をどうかしていると人は笑うかもしれない。
転々とする私をフラフラしていると思うかもしれない。
それはそう思う人の価値観で、その意見が間違えているとは決して私は思わない。
ただ、私自身は安定を選んで可能性を切り捨て、後悔したりその生活に愚痴を言いたくないだけだ。
自分が選んで、そこに進めばその道がどうだったとしても後悔も愚痴もない。
今の会社を選んだ時もそうだった。
だから結果この土地を去ると決めたけれど、ここに来たことに後悔はない。
今の会社で働いただけの時間、私はここでしか学びえない事を学んだし
ここで出逢った人たちと、ここでしか過ごせない時間を過ごせた。

で、安定した企業のホテルマン生活を捨てて何を選んだかって・・・。
やっぱりホテルである。
私はこの仕事を捨てられない。だって大好きだもん。
『ゆったりとした時間中でせわしくくるくる動くのが好き』
それが私のリゾートが大好きな理由。
だが今働く大きなホテルとは違う、部屋数の少ない小さなホテルでしかもまだ図面だ。
どんなホテルかも、まだ誰も知らない。
新しい仕事は、縁あって知人の新しいホテルを作る事業に参加すること。
だから私の行く道はまだどんな道かすら分からない。
だけどどんな道にしていくのかは私や参画する皆で決められる。

自分の道は自分で決める。
だって人生一度きりしかないんだから。