嘘と裏切りへの報い

こうしてここで、心境を吐露しているからといって
実際の生活で皆に吐き出しているかといえばそうでもない。
むしろ、きちんと自分の心境を語れる人は本当に少ない。

先日久々に会った知人との飲み会。
元気な姿しか見ていない、知人の前では努めて元気な姿を見せていたのだが
今こうして元気に?休養生活を送る私の姿を見て、知人は
本当は仮病なんでしょ?と笑った。

・・・本当はそんなことはない。
考えても考えても答えが出ない程思い悩み、
そして苦しんだ事もあったのはここに網羅してある通りだ。
今だって、全て一からやり直し、一歩一歩歩き始めた所。
だけど私は、ああ、そうそう、仮病みたいなものだよ、と笑い飛ばした。
その軽い言葉は苦しんだ自身への裏切りの言葉であると同時にこれから頑張ろうと思う自分への冒涜。
そして心の片隅で本当はほんの少し心配していたかもしれない知人への嘘。

だけど、実際に軽口で笑い飛ばした後の私の心境は笑顔とはかけ離れたものだった。
何故正直に吐露出来なかったのは、分からない。
その方がその場の雰囲気的に楽だったからかもしれない。
そして結果的にその方が良かったのかどうかすら、分からない。

久しぶりに会って楽しいはずだった飲み会だったのに、
それは私の中に暗い影を落とし続けた。
更に諸々私の選択や行動についての苦言やら過去の触れて欲しくない思い出に話が及んでしまい
楽しくないお酒は飲みたくないはずなのに、
完全にペースを失って飲みすぎてしまい、翌日は案の定ひどい二日酔い。
多分こんな酷い二日酔い、学生の頃以来、10年以上ぶりだと思う。

だけどそれはきっと裏切りと嘘への当然の報いだ。
間違いへの責めは負う。
そしてまた次の日にはイチから気持ちを切り替える。

私は私だ。
誰が何と言おうが、私はもう逃げない。