雪景色を見ながら郷愁に浸る

昨晩から1日降り続いた雪。
うんと気温が低いせいか昨晩からの雪は細かい結晶がそのままサラサラと落ちてくる感じだ。
雪というよりも空気中の水分がそのまま凍って落ちてきているみたい。
顔に雪が落ちてきてじんわりと溶けるのではなく、
何か霧状のものが顔に付いた感覚だ。不思議。

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昼間少し気温が高くなると
ほんの少しだけそれが大粒になって、
見覚えのある雪になった。
積もった雪が15cm、いやもっと降っただろうか。
とりあえず私の車は、もうなんだか分からない
大きな雪の塊になっていた。
いつもならこういうお天気だと
童謡に歌われる犬みたいに意味もなく外を駆け回って
雪を蹴散らしたくなるのだけれど、
玄関の扉を開けて一歩踏み出そうとした足元の
足あとのないグラニュー糖みたいに
サラッサラの真っ白な雪を見たら、それが妙に神聖なもののような気がして、
そこに足あとを付けてしまうのがなんだかもったいなくなってしまい、そっと扉を閉めた。

1時間おきに窓を開けて積もったかどうかばかり気にしている私。
積もったからどうということもないだろうに。

本当はあれもこれもと細々やる事が沢山の中で、
扉をそっと閉めた瞬間、今日は何にもしないと決めた。
明日やるべきことを全部メモに書き出して、それでおしまい。

明日に回せることは全部明日に回そう。
なんだか今日はそんな気分。
大好きな場所を去らなければいけない(去りたくないと思う)一方で、
新しい場所に動く準備も同時にしなければいけない今の状況。
郷愁に浸る間もなく予定を詰め込んで勢いで行ってしまうか。
それとも、一つ一つ大事な思い出を刻みながら残された時間を大切に過ごすか。
自分のおかれたカウントダウンが始まった状況とは別にして、実はまだ勢いに乗れずにいる私。
私にとって、この家は本当に大好きな場所なので、
ひとまずこの場所で過ごす時間を大事にしたい。

旧軽井沢のお店の肉のテリーヌが無性に食べたくなった。
こちらにいるうちに絶対に食べに行こうっと。
メインは何にしようかな。
今そんな事を考えている時点で、
予定そっちのけで明日出かけそうな気配だ。

それはそれでいっか。