忙しくなった気がするだけだが

なんだか、急にとても忙しくなったような気がするのだが、
そんな気がするだけで、実は大した事はない。

時間で動く予定が入る事が久しくなくなっていたせいで、
スケジュール帳に時間とともに予定が書き込まれる事に嬉々とする一方で
のんべんだらりのツケか、いとも簡単に頭の中の許容量をオーバーしてしまう。
たかだか数件の打ち合わせであれやこれやと考えて気を揉んでいたのだが、
要するに、その時間に必要なしかるべき場所にいて、
しかるべき用事を済ませればいいだけの事じゃないか。
取りたてて難しい段取りをする必要もないのに、
まるでパソコンで砂時計が出たまま画面が固まってしまったような私。
勘定はドンブリのくせに器はオチョコ並だ。

今後の仕事の見通しやその他の予定が入ると、頭はそれに向けて動き始めるし身体も動く。
ただ、持久力と錆び付いた脳みその歯車が重なって回り始めるのに、
少々の時間と、少々のきしみを感じるだけだ。
それだけの事だ、とふと開き直ってみたけれど、
3ヵ月半のお休みは、やはり大きい。

それでもその間に得たものは多くある。
ほとんどが形あるものや功績やお金ではなく(むしろそういう意味では失ったものもある)
自分の物事や時間へのとらえ方とか、精神的なものだったり、
また、周囲の人の優しさに気付かされたり。

錆び付いた歯車には引越しの準備や仕事への下準備がきっといい潤滑剤になる。