引越し見積もり戦争

引越し業者の選定に当たっての見積もり。とりあえず選んだ大手6社。
アリさん、パンダさん、ネコさん、ペリカンさん、ドラエモン?さん、ゾウさん。
アリさんとゾウさんは近くに営業所がないのでその時点で脱落。
そして残ったのがパンダ、ネコ、ペリカン、ドラエモン。
前回の引越し時は、2社が見積もりにやってきたのだけど、今回は倍の4社。

引越しって『消えもの』の一つだけど、
こんなにも値段が違うということにただただ愕然・・・。
引っ越す場所、荷物の量は一緒なのに業者が変わる不思議な話。

荷造り、荷解きは自分で・・・
A社  21万
 流暢に話す営業の方。歳の程は私と同じぐらい。
 他社の至らない点を一生懸命話し、いかに自社が優れているかをアピール。
 何だか芝居がかってる感じ。
 上司に確認します、とその場で電話する仕草が何だかとってもうさんくさい。
(これって多分引越し業者さんの常套手段)
 玄関が狭いので荷物を出すのが心配、と話をしたら、全く問題ありません、と言い切った。
 営業はそう言っても、実際現場のスタッフは別の方。
 かなりの急勾配の階段、おそらくドアを外さないと荷物は出せないのに・・・
 昇降機付きのトラックは持っていないらしく、かなりごまかし気味。
 途中で概算料金を聞いたけれど最後まで濁していて、最後に出した金額がこれ。
 最後に大手業者の▲は辞めた方がいいですよ、とダメ押しの一言。
 おそらく高く見積もって、値下げ幅をアピールするんだろうな。 

B社  16万
 荷物の確認だけしてそそくさと退散。
 A社、C社、D社がたっぷり1時間取って話をしていったのと比べるとたったの10分。
 あれ?それだけ?!値段は後で連絡します、と。
 電話で合計金額だけ連絡が来た。だけど、内訳が分からない。
 これでは訪問見積もりを依頼した意味がない…。
 そういえば、前回の引越しの際の見積もりもかなりそっけなかった。
 そして値引き交渉は全く応じてもらえなかった・・・今回も多分値引きは無理そう。
 ちなみにここの運送会社、宅配便を届けてもらう際のいい加減な対応で
 以前2度苦情を申し上げている。・・・会社のスタンスなのね。

D社 11万
 脱落、と思いつつもアポイントをお断りしようとして粘られたので、一応来訪してもらう。
 元ホテルマンだという中年男性。
 他社3社が2トン車で荷物が入らない、と言い切ったのに、D社は2トンで見積もり。
 C社のおじさんが言ってた。入らない事はないけど多分キツキツだろう、と。
 万が一荷物が入らなかったらどうなるんだろう。 
 荷物が出せない心配をしたら、きちんと採寸してくれた。
 やっぱりソファーと洗濯機は玄関から出せない。
 ダンボールを最初20箱で見積もっていたので、それでは入りません、と
 30箱に訂正してもらう。この方現場をやった事がないせいか
 微妙に荷物量の見積もりにずれがあるような気が・・・。
 
 そういえば、A社の人がD社は全部代理店経営で直営じゃないから信用しない方がいい、
 と言っていた事を思い出してダメ押し確認。
 そんな事はないです!正規スタッフ正規トラックです、と言いつつも
 何故か慌てて値引きしてくれる。
 でも手元の資料をちら見したら某運送会社名のトラック借り上げ料金表が見えた。
 子会社が運送トラックを借り上げてるって感じなのかなぁ。
 
 上司に電話してくる、とそそくさと外へ消えて行き、戻ってくる毎にどんどん値下がり。
 最初は16万近かった見積もりが結局5万円ダウン。
 でも値下げした分の内訳を見てみると補助車両料とか意味不明な項目。
 荷積み、荷下しが2名か3名でやってるのに人が乗れない事はなかろう。
 そこは最初からカットする分の上乗せ金額なのかな。
 
 先方にとって痛い部分を突いたと思われる事を言うと値引きしてくれる。
 別に値引きして、とは一言も言ってないんだけどなぁ。
 だけど、荷物は積み替えするのか混載されてしまうのか、
 そのまま荷積みしたのと同じトラックで向こうまで行くのか濁したまま分からなかった。

 ちなみに一番時間をかけて見積もり、1時間半かかった。 
 心象は悪くないかも。
 でもちょっと荷量見積もりとトラックの面で不安。

 金額はおそらくこれが値引き限界額みたい。

荷造りは業者がしてくれて、荷解きは自分で
C社13万
 営業の方は少し腰が悪そうなオジイサン。
 おそらくもともとは現場の方とお見受けした。
 意外にこういう方の方が分かってたりする。
 A社に質問したのと同じ荷物の運び出しは玄関から可能かどうか、伺ったら、
 ソファー以外は出来ない事はないけれど、この勾配の階段はやりたくありませんね、と苦笑。
 ベランダから出す事で話を進めてくれた。
 本当は移動距離は250キロくらいあるのだが、150キロでおまけしてくれた。
 更にトラックに積んだ際の荷物の量について、ダンボールの量など
 現場視点で話をしてくれて分かりやすい。おそらく32,3箱でしょう、と。
 
 保険は外部の保険に加入するらしい。荷物の量で自分で金額を決められるタイプ。
 大体自社保険で、加入していることをアピールしながらも
 実際にトラブルがあると誤魔化すタイプが多い中
 これって結構ポイント高し。
 
 見積もりの手書きの字はかなり読みにくいけれど、まあいいや。


おそらく最高値で見積もりしたA社は、荷造りも依頼すると30万近くなる。
そう考えると、C社の荷造りをしてくれて13万は半額近い値段。
多分私の荷量、移動距離での限界額はそれぐらいなんだろうな。
となると、他社がどれだけ上乗せしているか、ということが見えてくる。

荷造り人件費も込み込みの最安値で出してくれたC社に決めようかな。
最初から移動距離もおまけしてくれたし、かなり値引いてくれた。
梱包材も無料。
何よりも私の大の苦手な荷造りをしてくれてこのお値段はかなり魅力。

ややこしい小芝居抜きで最初から真摯に接してくれた方が、よっぽど好感持てるのに。
他が悪い悪いと言われれば言われるほど、そこが悪く見えてきてしまう。

・・・舌先三寸には騙されない。
なぜなら、私も接客業だから^^

最近友人から鉄の女になるよ、先はエリザベスだよと脅かされている私。
確かに不動産屋といい、引越屋さんといい、何やら戦ってる感が漂っている。
以前はこういう交渉事ってとても苦手で言いくるめられて苦い思いをしたりしていたのに。

もうこの際、鉄の女とでもベスとでもなんとでも呼んでください。