小躍り

ふっと連絡先を変えて姿を消した私。
それから2年近く経ち、画面の前でもじもじしながら
とある人に先日1通のメールを送った。
それは仕事関連でこの先お世話になりたい、という依頼。

それからほどなくして電話をもらい、受話器から聞こえたのは威勢のいい懐かしい声。
それまでとてもお世話になっていたというのに、
私なりに理由があったにしろ、連絡先も転居の連絡もいれずに、
ただただ長い事時間だけが経ってしまった事をとても申し訳なく思う一方で、
先方がそれを、どこへでも行きますよ!と快い返事で
私の突然のぶしつけな申し出を受け入れてくれた事がたまらなく嬉しくって。
電話を切った後で、部屋で一人で小躍りする私。
・・・バカか?
いや。お馬鹿でもなんでもいいんだ。
だって嬉しかったんだもん。
それは仕事の上で一つ前進した事の嬉しさと、
自分で消しかけてしまった繋がりが、ふっと繋がった瞬間の嬉しさ。

形があるようでまだ形のないホテル。
どうなるのか、もとい、どうするのか、まだまっさらな状態だが
仕事がほんの少しずつ見えてくることが、身体の底から震えがくるほどワクワクする。

こうして途切れかけた人の繋がりが、ひとつ繋がった。
ああやっぱり人の繋がりって大切だ。
近い再会を期待しつつ、そして何よりも感謝。