分別の鬼、戸惑う

引越しでの戸惑い。
それは新しい土地でのゴミの分別である。
新居の分別はとても少ない。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、ビン、缶、ペットボトル、粗大ゴミ、その程度だ。
分別が少ない方が捨てる側としては楽には違いないのだけれど、
今まで28分別の街に住んでいた私にとっては、
ビニールの包装もプラスチックもみんな燃えるゴミでいいと言われても
捨てるのにどうも罪悪感を感じてしまう。
市町村によってのゴミ処理施設の容量もスペックも違うので
それは当然の事だし仕方ない事なのだけれど、どうもやっぱり気が引ける。

昔なんて缶もビンも洗わずに出していたのに、
今ではきちんと食器と一緒に洗ってきちんと分別。

私のスーパー用のマイバッグには『軽井沢』とでかでかと書いてある。
かなり恥ずかしいのだけれど、知らない土地でもそれをいそいそと持参。

それにしてもリサイクルっていったいなんだろう。
1本のペットボトルを再生素材にするためには、
ペットボトルを5本製造する分の化石燃料やコストが必要だという。
土地が変われば、燃やさないゴミが燃えるゴミに変わる。
別に地球の事を考えて、なんて大きな概念を持って生活をしている訳じゃないけれど
それが日常になった時にどうもいろいろ考えてしまう。