インザプール

身体を動かすのは元来嫌いな方ではない。
だけど継続して運動している事って今までにないような気がする。
これまでジョギングしようって思って靴を買い
それで満足して終わってしまったことぐらいかな。
(それだって結局何もやってない)

始めるきっかけって、多分決意して一念発起するほどのパワーはいらないんだ。
動機なんて多分必要なくてふっと窓の外の景色に目をやるぐらいの些細さで十分。

福祉センターに泳ぎに行き始めて数日。皆勤賞だ。
三日坊主になるのがイヤだったので、まずは三日行こうと思ったのが最初。
みんな競泳用の水着を着ているのに、
私だけ鮮やかな青い帽子に紺色と白のシマシマの水着。
多分黒や紺など単色の水着を着た人たちの中で
ものすごい目立っていることに数日してから気が付いたけど、
些細な動機で来ているような不埒者なので、別にいいや。

初日は25メートルプールを端まで足を付かずに泳げなかった。
翌日は端まで泳げた。
そしてその次の日は50メートル、そしてその次の日は150メートル。
泳げない訳ではなく体力が続かないだけなので、身体が慣れてしまえばいくらでも泳いでいられる。
プールの底には5メートル毎に赤い線が引いてある。
あの線まで行こう、その次は真ん中まで、そして向こうの壁まで。
ただただ水色の無音の世界でひたすらそれだけを考えて前に進む私。
息をして腕や足を動かし続けるだけなのになぜそんなに飽きないものかって思うのだけれど
多分あともう少し、もう少しと前に進む事が楽しくてたまらないんだと思う。
まるで奥田英朗の本、インザプールに出てくる会社員みたいだ。

今日はトータルで1キロほど泳いで帰ってきた。
福祉センターはいつも閑散としている。
広いプールに多いときでも5人ぐらいしかいない。
運がよければ貸切利用。
多分スタッフの方が多いんじゃないだろうか。
それでも私と同じようにほぼ毎日来ている人も多い。
みんなきっと水泳中毒だな。

話はぜんぜん違うのだが、ニコニコ動画ウッーウッーウマウマ・・・という踊り?音楽が流行っている、と
Yahooのニュースで見かけて動画を見て以来、
頭の中でずーっとリピートして流れ続けている。
今日も泳いながら頭から離れない。
ものすごい勢いでノンストップで前に進みながら妙なテンションだ。
その曲の歌詞はスウェーデン語を聞こえる日本語に置き換えているので全く意味がないが
くだらなすぎて、ハマッてしまう。
術中にはまった自分にイラッとしながら、面白いからまぁいいか。

バルサミコ酢 やっぱ要らへんで~♪