ミクロな奴らにやられる

お山の上でも花粉症の季節がいよいよやってきたようで。
氷の国に住んでいた頃、花粉症が軽減したと勝手に解釈して喜んでいたのはいつのことやら。

身体のこの鼻の小さな面積の中から、どれだけの水分が出ていっているんだろう。
真剣にそう考えてしまうぐらい鼻水が止まらない。
鼻の下が擦り切れそうな勢いなので、
家中のティッシュペーパーを柔らかいものに全部取り替えた。
なんだか鼻のかみすぎとクシャミのし過ぎで軽い酸欠状態で頭がずーんと重く痛い。
更に口呼吸するせいで喉の粘膜まで、ミクロの花粉にやられてしまったようで
痛痒くてたまらない。

接客で現場に出ていた頃はとても仕事にならないので、
ひどい時期だけはやむなく薬を飲んでいたのだけれど、
眠くならない薬は効かないし、効く薬は間違いなく眠くなる。
出来るだけ薬は飲みたくない、と意地を張ってはみたものの。

業者との面会約束の電話をしていたヒトコマ。
デハ オアイスルオジカッハ ジュウディジデ オヤクソク イタシバショウカ?
トウジツ ケイタイデンワニ ゴレッラク モウシアゲバスドデ ダディトゾ ヨロシクオデガイ イタシバス
(ではお会いするお時間は、十二時でお約束致しましょうか、
当日携帯電話にご連絡申し上げますので、何卒宜しくお願い致します)

喋るのも苦しくてたまらず息も絶え絶えの私。
・・・それよりもこれでは通訳が必要だ。
こんな調子ではいったい何語を喋っているのかすら不明である。
ダメだ、仕事にもならない。
水の中なら花粉から開放されると思い、プールに行ったらあいにく月曜はお休みだった。
うーん、ついてない。

とりあえず、いろいろ文句を言ったり現実逃避する前に、
薬を飲んだ方が良さそうだ。