図鑑に載っていない鳥

いつもこの辺りでいい声で自信たっぷりにさえずる聞いた事のない鳥の声。
たまにはウグイスの鳴き声を真似てみたりして。
姿は見えないのに、鳴き声だけはものすごく大きい。

なんだろう・・・ものすごく気になる。
そう思い始めたのは先月末のこと。
いつか姿を見てやろう、と。
何という鳥か調べてやろう、と。
まるで通学時にちらっと見かけて一目ぼれした奥手な思春期の女学生みたいに、徹底的にリサーチ。

そしてみーつけた!
イメージ 1 ちっちゃく写っている部分を拡大イメージ 2














警戒心が強く、姿を見せてくれることはあまりないのだが
先日たまたま見つけ、息をひそめてそろりこっそり近づいて、隠し撮り(?)。
望遠のレンズなんて持っていないので、豆粒みたいにちっちゃくしか撮れず。
でも姿形が分かっただけでも大進歩。
拡大してみたけどピントも合っていないし、
画像も粗いけど、お許しを・・・。

イメージ 3
20年以上前から実家にあった図鑑、
山渓の『日本の野鳥』で調べたけど、
こんな鳥、どこにもいない。
画像が粗いとかそういう話じゃない。おかしいな。
もしかしてすごく珍しい種類なのか?
(それにしてはあちこちで鳴いている)
こうなったら、きちんと見てやろうじゃないか。
・・・ということで、双眼鏡を動員。
双眼鏡を首から下げてあっちへうろうろこっちへうろうろ。
見つけた!・・・目の周りが白くて、赤茶色。
大きさはヒヨドリぐらいで尻尾がちょっと長い。
色違い、サイズ違いのメジロみたい。
で、目に焼き付けてまた家に帰って図鑑をパラパラ・・・やっぱり載ってない。
インターネットで調べてもやっぱりいない。

そんな日々が続いて、やっと見つけた!
ヤツの名前は、ガビチョウ
特定外来種、ですって。
そう、世のブルーギルやらブラックバスカミツキガメでお馴染みの日本の種を脅かす外来種
スズメ目ヒタキ科、元々は中国や台湾にいて鳴き声がキレイなので、
よく飼われていたものの最近山で爆発的に増えてしまい、数年前に外来種に指定されたそうだ。
なるほど、舶来の鳥だったせいで、『日本の野鳥』に載っていなかった、というわけか。
だけど、脅かす、と言われてもきっといい声で鳴くこの子たちは、この土地で生まれて育ったのだろう。
言ってみれば私だって天下の険で生まれ育った訳ではない、栃木生まれ栃木育ちの外来種(?)だ。
せっかくいい声で鳴いてるのに、なんだか迷惑種に分類されているのは可哀想。
双眼鏡を首から下げてうろうろしている私、
土地の静けさをおびやかす不審者迷惑種だと思われないようにしなくちゃ・・・。



とりあえず、1ヶ月間ずっとモヤモヤしていたのが解決してヨカッタヨカッタ。
これでゆっくり眠れそうだ。(眠れないほど悩んでたのか?・・・んなこたーない)