ぬっこ 湯守になる

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うちの温泉はかけ流しなのだが、源泉の温度が非常に高い。
濾過循環している訳でもないので、温度制御は人の手にかかっている。
加水してちょうどいい温度にするのだが、どうもそれがうまくいかない。
加水する水の温度の設定と量がまだうまく決まらないせいもあるのだが、
油断すると熱くて入れない状態になる。

それゆえ、温度管理と加水調節は欠かせない。
1時間おきに温泉に行って長い棒を使ってかき混ぜ、温度計で温度を測り、
必要であれば加水量を増やしたり減らしたり。
そんな中、ちょっとトラブルがあって温度計が使えなくなった。
手のひらで感じる温度で丁度いいと、多分お客様が入った時に熱すぎる。
身体の熱の感じ方は指先とそれ以外とではだいぶ違うからだ。
これではちょうどいい温度ってよく分からない・・・と悩んだ私。
スーツのズボンの両足を上までまくって、足浴(!)を決行。
膝上までどっぷりつかってみて、あぁーよか湯じゃ、これならダイジョウブ!
相変わらず、身体を張った仕事である。誰もそんな事しろなんて言ってないのに。
だけど、お客様にはいい状態で利用してもらいたいから。
必要ならなんでもする。
でもスーツ姿のまま温泉に入る姿は、誰にも見られたくない。


今日は早朝にゲストを送り出した後で一度中抜けして、夕方からフロントで留守番。
でもあるときはバーの洗い物をしてみたり、
あるときは温泉のチェックをしてみたり、あるときはレストランで料理を出したり。
何やらどこにでも出没する状況。
人が少ないここでは、部署自体存在しない。
だからこそ頭の切替えが大事。
わずかな時間で目の前の仕事に全力投球出来る集中力が必要だなぁつくづく思う。