糸が切れた風船みたい

山を降り、買い物のために街まで下りる。
お山の気温は27度。車の気温計は35度。
8度も違うじゃないか。吸い込んでもなんだか息苦しく感じるぐらい。
電車で動くつもりでかまぼこの国まで下りたものの、あまりの暑さに外を歩くのを断念。
横着して車でそのままびゅーんとドライブ。

高速道路に乗り、渋滞表示を横目で見ながら、これまた渋滞の国道をノロノロ延々と走る。
悪あがきに国道からそれて細い道を走ってみたけど結局どこへ行っても大渋滞。
ナビも付いてないのに、あちこち適当に走る私。
こっちの方に違いないという何の根拠もない勘。
冴えていればどんぴしゃなんだけど、たまにあさっての方向に向かってしまうこともある。
それにしても私の体内GPS、または野生的な勘はかなりいい加減だ。

行き先は町田の東急ハンズ
あれこれ印刷するためのラシャ紙が欲しかったから。
今日は休みます!と言ったものの、昨晩は明るくなるまで家でパンフレット作成の内職作業。
日曜日だった今日は社用の買い物。(・・・これって本当に休みなのか?!)
人混みアレルギーはもうすっかり平気だけど、
温度差に身体がすっかり付いていかずになんだかダウン寸前、眩暈でクラクラ。
そんなわけで必要な買い物を終えたら、さっさと退散。

すごすごとお山に帰ってきたものの、
このまま休みを終えるのはなんとももったいない気分になり。
なんだか不完全燃焼。何かが物足りない。
そこで一度上がったお山、また逆方向に下ってそのまま熱海までドライブ。

イメージ 1
熱海から海岸線を走って
真鶴港で1人でプラプラ散歩。
何故かワンピースに高いヒールのサンダル姿という、
こんな時間にフラフラするにはあり得ないいでたち。
ノロマで逃げ遅れたカニを捕まえ、
足元がおぼつかないためサンダルをその場で脱ぎ、
防波堤の大きなテトラポットの上を
エッサホイサと両手両足を駆使して
意味もなくよじのぼり・・・。

こんな誰もいないまっくらな港で私はいったい何をやってるんだ。
テトラポットの上に座って海を眺めていたら、
ものすごく大きな魚がバシャンと跳ねた。
あれって噂に聞くシーバスかなぁ・・・。
(大きい魚=シーバスしか知らない。しかも覚えたての言葉 笑)

釣りをするのに、どんな仕掛けがあるのかもよく知らないし、
とりあえず今私が出来るのは、オモリに針を付けて、
ポコーンと力いっぱい海に向けて投げられるだけ。
底にオモリがひっかかったら、竿が折れるまで引っ張りそうな勢い。
ダメだこりゃ。

多分自分ひとりで釣りが出来るようになったら、
私は竿をかついでよなよな釣りに出かけていそうな気がする。
外灯に照らされた海辺には小さな魚が沢山。

そんな事を考えながら、裸足の足をブラブラさせて
堤防の突端に座って真っ暗な海を覗き込む私。
シラフでこんな事をしている私、
・・・大人気ない、というよりも奇行極まりない。

最近の私はまるで糸が切れた風船みたいに感じる。
だけど、多分自分の中でどうしていいか分からない持て余した感情、
例えば抑え切れない衝動だとか、何かに対する怒りだとか、先々への不安だとか、
無意識に内包してしまった自分の中のマイナスの要素を昇華しているんだろうなぁと思う。
普段プラスでいるために、私の中でこのマイナス要素の昇華作業ってすごく大切な事。
相変わらず不器用だなぁと感じる面でもあるが、一生変わらないだろうな。
・・・こんな奇行極まりない私、あと数日で1つ歳を取る。
もっとも幾つになってもオトナゲナイのと生活感が全くないのは変わりなし。

本日の移動距離300キロほど。どれだけ走れば気が済むんだか。
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